実際ありそうな冤罪事件

2010年11月27日 16時50分16秒 | B地点 その他

 

 

名探偵ホおむズ 事件簿012


晩秋のロンドンである。

ここ、テムズ河の護岸を、一人の少年が降りてゆく。
もちろん、事件でも何でもない。

日常の光景である。
子供というものは、川岸とか水辺とか、そういう危険な場所で遊びたがるものなのだ。
というわけでこの少年も、単に、川岸に遊びに来たのである。
少年は、水辺へと向かった。
そこへたまたま居合わせたのが ―― おなじみ、ジョン・オカカ・ワトソン博士である。
「おや、子供が水辺に降りてゆくぞ。落ちたらどうするんだ……」
「あっ、危ない! これは一言、注意せねば」

ワトソンは、少年に声を掛けようとした。
まさにその時、少年は、ワトソンに気付いた。

「わっ!? な、なんだ、あの人は?」
おびえた少年は、あわてて逃げた。それを追う、ワトソン。

「た、助けて~っ!」

「おいこら、誤解するな。ちょっと待たんか」
ワトソンはやや太り気味なので、足が遅い。

だから、少年に追い付くことができない。
少年は、護岸を駆け上がり ―― 茂みの中に隠れてしまった。
ぶるぶる ぶるぶる

「こ、怖いよう……」
そこへ現れたのが、名探偵、シャーロック・ホおむズである。

「見損なったぞワトソン……。お前が子供を襲うとは……」

「違うよ、ホおむズ。誤解だよ」
「いやいや! はっきり見たぞ! 誘拐しようとしただろう!」

「ぬ、濡れ衣だ!」
「その人が僕を、さらおうとしたんだよ!」
ガクッ

「ち、違う……そうじゃないんだ……」
「もう言い逃れはできんぞ! お前が犯人だ!!」
「え、冤罪だよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


毛布にくるまって

2010年11月27日 16時25分16秒 | B地点 おむ

 

 

寒い日である。

おむさんは、黄色い毛布にくるまっている。
もちろん、おかか先生も、毛布をかぶりたいのだ。
「なあ、その毛布を譲ってくれないか……」

「だめです。いつも言いますが、早い者勝ちですからね」
「いいものをやるからさ。毛布と交換しようじゃないか」

「いいもの……?」
「ほら、これだよ」
「缶コーヒーのおまけだがな、限定品だぞ!」
「往年の名車、いすゞ 117 クーペだ!」
「どうだ、かっこいいクルマだろ?」
「これをやるよ。毛布と取り換えてくれ」
「ふん。こんなもの。欲しくないですね」
「じゃあ……とっておきのダジャレを聞かせてやるからさ!」
「とっておきのダジャレ!?」
「クルマがクルマで待とう」
「なんちゃって! わははは!」
「先生はクルマにでもクルマってなさい」
「う、うまいじゃないか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


目の状態

2010年11月27日 16時18分16秒 | B地点 おかか

 

 

おかか先生の目の状態。

血の混じった膿のような「目やに」が出る、と以前書いたが、
そのような「」と言ったほうが適切かもしれない。

或る時期までは実際、それは目やにのように硬かった。ないし、かなり粘性があった。
が、最近は、水っぽいのである。
或いは、涙と混じって、このようになるのかもしれない。

眼軟膏投与を継続中である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


所有と譲渡(実録 リュック争奪戦)

2010年11月26日 16時35分16秒 | B地点 おむ

 

 

以下、ほとんどドキュメンタリーである ―― 。

今日もおむさんが、お気に入りのリュックに乗っている。

そこへ、おかか先生がやってきた。
無論、おかか先生も、リュックに乗りたいのだ。
ずいっ
先生は、強引に、おむさんの隣に乗ってしまった。

びっくりする、おむさん。
おむさんは、先生をちょっと噛んだ!

(もっとも、甘噛みであったが。)
しかし今回は、先生も、引き下がらない。

両者、しばし睨み合い。
「乗せてくれたっていいじゃないかあ!」

と、先生は叫んでいる。
結局、先生はそのまま、
隣に座り込んでしまった。

おむさんを、押しのけるようにして。
露骨にイヤな顔をする、おむさん(笑)。

いや、笑い事ではない。

ボス猫としての威信に関わる、大問題である。
結局、おむさんは、リュックを先生に譲った。

「奪われた」のではなくて、「譲った」というところが、ポイントである。
仮に、リュックを「奪取された」であれば、おむさんの所有権が侵害されたことになる。

しかし、そうではない。おむさんは「譲渡した」のである。あくまでも、「おのれの所有物を、おのれの権利に於いて、譲った」のである。

だから、おむさんの権利は損なわれていない。
実際、この時間は、おむさんが定時巡回に出かける時間なのである。
即ち、ボス猫として、テリトリーのパトロールを開始する時間になったのである。

だからおむさんは、リュックを「奪われた」のではない。「恵んでやった」・「使わせてやった」のである。ボス猫としてのプライドは、保たれた。
しかし、おかか先生としては、それはどちらでもいいことなのだろう。

リュックの上で、ご満悦である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


病態と薬

2010年11月26日 16時22分16秒 | B地点 おかか

 

 

おかか先生である。

右目から「血の混じった膿のような目やに」が出る症状が中々良くならない。

昨年11月30日以来、眼軟膏を断続的に投与しているが、最近、効きにくくなってきたようだ。(これまでは、1~2週間の投与ではっきり効き目が現れたのだが。)
この日作者は、おなじみの獣医さんの病院に赴き、耐性菌の発現等について話を聞いた。

獣医さんはおかか先生のカルテを作ってくれるとのこと。

さしあたり、これまでと同じ薬を追加処方してもらい、投与を継続して様子を見た上で、後日あらためて薬の変更についても相談・検討することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


前途遼遠

2010年11月26日 15時50分15秒 | B地点 その他

 

 

ゆうちゃんは、おむさんを慕っており、かつ、おむさんに受け容れられました。
ですから、おむさんの後に付いて、だんだんに川岸に降りてくるようになりました。

ところが ―― ゆうちゃんが降りて来ると、或いは、降りて来ようとすると、
おかか先生が、ゆうちゃんを、追い立てるのです。

「目の敵にしている」というほどではないにせよ、
ともかくおかか先生は、ゆうちゃんを受け容れられないようです。

おかか先生にとってゆうちゃんは、おのれの地位を脅かそうとしている存在者なのかもしれません。
ゆうちゃんが川岸でのんびり過ごせる日は、まだまだ遠いようです。

※参照、「たまには、まじめな話を」