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ある日、超能力が目覚めた件 401P

2024-03-10 20:48:53 | 日記
「いやーごめんごめん。この通り!」
 
 そういった野々野足軽は両手を勢いよく合わせて拝み倒してる。目の前には天使っ子と悪魔っ子。思い出してから、急いで二人にコンタクトをとって二人を回収した野々野足軽だった。けど……
 
『えっと、どうしたんですかご主人様?』
『そうだぞ! 俺たちちゃんと言われた事やってたぞ』
 
 二人の反応はそんな感じだった。だから野々野足軽は「あれ?」と思った。二人はもっとさみしがってとか、それか怒ってるんじゃないか? と野々野足軽は思ってた。けどどうやら二人は気にしてないらしい。もうすぐ一週間たとうというのに別に何も気にしてない? と野々野足軽は気づいた。なら……だ。
 
「そ、そっか。うまくやってくれてたんだな。よくやったな。素晴らしいぞ!」
 
 そういって野々野足軽は二人をその手でなでなでしてあげる。すると二人とも嬉しそうににへらーとした。
 
『全く……』
 
 そんな事を言ってるのはアースだ。なんか呆れてるような感じを醸し出してるが、それには気づかないふりを野々野足軽はする。そしてある程度わしゃわしゃやって二人ともかなり満足してくれたかな? というところでやめる。そしてさっそくどうだったか聞くことにした野々野足軽だ。
 
「それで、悪魔はどうしてる?」
『ずっこんばっこんしてたぞ!』
「ん?」
 
 あまりにもカラッと悪魔っ子がいったから、それが何なのかすぐに理解はできなかった野々野足軽だ。けど天使っ子が「えっとあの……ううう」となんかもじもじしてた。それを見て野々野足軽は察した。そして頭を抱える。いや簡単に考えられることだった。なにせ彼らはラブラブ? と言っていいのかはわからないが、少なくともベタベタはしてた。そして仮面の男に悪魔が宿った女性は全てをささげる感じはありありと見て取れた。
 だから自宅ともなると……そういうのは簡単に考えられた。男女が一つ屋根の下にいてなにも起こらないわけなんてない。なにせ彼らは学生ではない。もういい大人だ。それはやることはやるだろう。そんなのを二人に見せてしまった……なかなかの罪悪感が野々野足軽を襲ってる。
 
「えっと……ほかには?」
 
 とりあえず話題を変えようと他に何をしてたのか? と問う。けど……
 
『ずっとずっこんばっこんやってたぞ!』
「……いやいや、流石に一日中六日間くらいずっとやってたわけじゃないだろ?」
 
 そんなのどんな体力だよってことになる。もしかしたらあの仮面にはそんな効果が? 悪魔は悪魔パワーがあるから、まだわかるが……そんな事を思ってると、悪魔っ子はあっけらかんとまたいった。
 
『ずっとやってたぞ。それにいっぱいいたからな!』
「いっぱい?」
 
 どういうことだ? と野々野足軽はおもった。だって仮面の男と悪魔付きの女だけじゃない? そこで恥ずかしがってた天使っ子が言葉を引き継いでくれた。
 
『えっと、悪魔の人がいろんな女の人を連れてきてたんです』
「被害が出てるってことか……」
 
 それにはやっちまったな……と思う野々野足軽。だってもっと早く対処してたら、不本意に仮面のあの男に食われる女性を減らせたはずだ。けど、野々野足軽はよきせぬドラゴンとの遭遇。そして新たな力に興奮して忘れてしまった。そのせいで犠牲になってしまった女性たちがいるんだ。
 それは明確な自分の落ち度……と思った。


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