アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

モペッ・サンクチュアリ・ネットワーク集会案内

2011-03-03 14:51:04 | インポート
モペッ・サンクチュアリ・ネットワークの入会のおさそいと、北海道公害審査会への調停申し入れ応援のメールを頂きました。詳細は下記URLへ。
モペッ・サンクチュアリ・ネットワーク  http://mopetsanctuary.blogspot.com/

 (1)  会員になってください!
 モペッ・サンクチュアリ・ネットワークは、2010 年2月に紋別で開催されたワークショップにおいて提案・共有された「モペッ・サンクチュアリ」というビジョンを実現するため、連携して行動するネットワークです。
 具体的には、紋別在住のアイヌ民族であり漁師である畠山敏さんの思いをもとに、
①「先住民族の権利に関する国際連合宣言」に基づく、アイヌ民族の権利回復とそれに基づいた共生社会の実現
②地域の生態系や生物多様性に配慮した、地域住民の主体性に基づく地域環境の保全と活用
 を進めていくことを目的としています。(以下、略)

 (2) 北海道公害審査会への調停申し入れを応援してください!
 さて、私たちが紋別のモベツ川流域を中心とした「サンクチュアリ」のビジョンを実現していこうとしているまさにそのときに、モベツ川支流の豊丘川水源域に計画されていた産業廃棄物の最終処分場建設が具体化し、2010年 9 月より工事が着工されてしまいました。
 アイヌ民族として「これ以上、モベツ川を汚さないでほしい」と訴え続けてきた畠山敏さんは、北海道公害審査会への調停申し立てを決意しました。
 モペッ・サンクチュアリ・ネットワークでは、この畠山さんの公害審査会への調停申請を全面的に支援し、その経費をサポートしていきたいと思っています。
 つきましては、そのための賛同金を皆様から募りたいと思います。額の多少は問いませんので、趣旨に賛同される方はご寄付いただければ幸いです。(以下、略)


さらに、モペッ・サンクチュアリ・ネットワークからのお知らせ続編です。
「ワイルドサーモンと産廃処分場建設」集会のお知らせ
日 時:2011年3月4日(金)18:30~(開場18:00)
会 場:札幌市民ホール 第2会議室(札幌市中央区北1西1 テレビ塔の北向かい)
参加費:500円
主 催:モペッ・サンクチュアリ・ネットワーク 問い合わせ:koizumi@sapporoyu.org 
 

世界の先住民族の権利回復の動きは先住民族の皆さんの大変な努力によって進められています。
過去blogにも書いたようにCOP10の成果もその一つです。これらを有効に利用しながらアイヌ民族の権利回復が進んでいくことを望みます。紋別の問題も重要なものと考えます。協力できることをしていきたいと思います。
明日は、午後から留萌にあるカトリック・聖公会との三教会合同世界祈祷日があり、わたしが説教担当のため、抜けられません。早く終わったら札幌に向おうと思います。今回はチリの女性たちが式文を考えました。よき学びとなりました。




さて、昨年の11月24日から12月6日までカナダのバンクーバ、サスカチュアン、マニトバのボセジュールに行ってきました。
前半はサスカチュアンのコーリング・レイク・センターを中心に近隣のリザーブや教会を訪問し、後半はボセジュールのドクター・ジェシー・ソト・リゾース・センターを中心に先住民族の権利回復の学びと教会の働きを学んで来ました。
いずれのセンターもカナダ合同教会のセンターとして豊かな働きをしています。

コーリング・レイク・センターに入って最初に目に入ったのが「An Affirming Ministry of The United Church of Canada」と書いている虹のタペストリーでした(写真)。
これはとても重要な印であると教えられました。カナダ合同教会ではセクシュアルマイノリティーの方々やその家族を歓迎する印としてこれらが用いられて来ました。教会やセンターはセクシュアルマイノリティーを含むあらゆる人々を歓迎するために、長い研修を受け認定されてはじめてこの印を用いることが許されるそうです。認可された教会・センターは教会や社会とセクシュアルマイノリティーの人々や、あらゆる人々との和解を勧める教会を目指します(※センターではAffirming Ministry、教会はAffirming congregationと言う)。このCalling Lakes centreは、だれもが安心して集える場所として位置づけられているのです。(アリソン・C・ハントリー著「カナダ合同教会の挑戦-性の多様性の中で」参照)
センターでは年間を通して教会関係ばかりではなく、あらゆるプログラムが行われていました。
たとえば、母と娘のコミュニケーションを手助けするプログラム、男の料理教室、癒しプログラム、家族関係の回復プログラムなど。お話を伺いながら学ぶことが多かったです。
http://www.callinglakes.ca/


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