祖父江のオリエンテーリング雑記録

オリエンテーリングについて時々綴るブログになるはず

Omapで学ぶ高校地理

2018-12-18 13:34:53 | 日記
これはオリエンティアAdvent Calendar(裏版)の18日目の記事です。

 こんにちは。東海高校三年の祖父江という者です。中一でワンゲル部に入ってオリエンテーリングを始めたので競技歴は6年目です。インハイでは中高合わせて5年連続表彰台だったり、AsJYOC2回と今年のJWOCに出たりと、昔の自分からは考えられないほどアクティブに活動しています。大学受験の方は嬉しいことに一般推薦で筑波大学に合格したため安心してください。

 Adventarへの登録は「テレイントランプを妄想する」でしましたが、書いてみて読み直したところあまり面白くなかったので第2案のこれしました。
 この記事では高校の地理の授業で習う内容の一部をOmapを交えながら復習していきます。来年度の社会科の選択科目で悩む高1生、今年の内容を復習したい高2生、センター試験直前で知識を確認したい高3生(まさか読む人はいないと思うけど)におススメできるような記事にしたいな。もちろんどなたでも楽しめるよう頑張ります。
 基本的に「Omap→地理の内容」という流れで行きます。覚えておきたい単語は太字にします。二宮書店の「新編 詳解地理B」、第一学習社の「最新地理図表GEO」、そしてうちの担任の脇阪先生による山川出版社の「センター試験対応 地理ノート」を参考にしつつ書きますが、間違い等のある場合は教えて下さい。また、記事に関連する内容で知っておくといいであろう面白い話があれば教えてください。それでは本編に入ります。

【駒ケ根高原の扇状地
 9月にインカレロングが開催されたので皆さんもこのテレインのことはよく知っているかと思います。

(2006年度インカレロングHPより引用)
 扇状地は、河川が山地から平地に出るところで流速が小さくなり、砂礫が堆積することによってできる扇形の地形です。扇頂(この地図では△の南東のあたり)、扇央(6→7と18→19のレッグ線の間のあたり)、扇端(6ポのあたり)に分けられます。砂礫質で水はけがいいため扇央では河川は浸透して伏流し、水無川になりやすいです。この地図では東西に放射状に走る細い沢がそれだと思われます。扇端は湧水帯となるため耕作地が見られます。扇央は水が得にくいため果樹園や森林などに利用されます。駒ケ根高原の素晴らしいAの林は森林として利用されているからこそのものですね。

【dutovljeのカルスト地形
 「日本の地図で説明していくのかな~」と思ったそこのあなた、残念でした。たしかにカルスト地形といえば日本にも「秋吉台」や「羊羣原」がありますが、今回あえてこの地図を選んだのにも理由があります。まずは地図を見てみましょう。

(http://orienteeringmaps.net/doma/show_map.php?user=Lesovik&map=28より引用)
 この地図がどこにあるのかというと、下のGoogleマップの中央の青いマークになります。スロベニア西部ですね。

カルスト地形は、石灰岩などの水に溶けやすい岩石でできた台地が雨水などにより浸食されてできたものです。すり鉢状の小凹地であるドリーネが多数形成されます(地図中にいっぱいある凹地)。またドリーネが連続するとウバーレという大きな凹地になります(地図の中心から少し北のあたり)。
 地下にしみ込んだ水は鍾乳洞を形成します。温暖な地域では浸食がさらに進み、中国の桂林のようなタワーカルストがみられます。
ちなみにカルスト地形の「カルスト」はスロベニアの「クラス地方」が語源となっています。「クラス地方」はスロベニア南西部からイタリア北東部にかけての台地を指す地域名称であり、今回テーマに挙げた「dutovlje」はまさに本場のカルスト地形と言えるでしょう。また、この地中海沿岸には間帯土壌テラロッサが見られます。テラロッサは石灰岩が風化してできた赤色の土壌なので合わせて覚えておくといいでしょう。
Omap「秋吉台」や「羊羣原」については下のリンクから。
秋吉台(くらりのアウトドア)
羊羣原(orienteering magazine 2003.04)


 2600字と程よい長さになったのでここで筆を置きます。できれば地図に書かれている文字の違いから語族の違いを指摘し、今年度センター地理で話題になったムーミンの問題の話をしたかったのですが、北欧の地図についてあまりネットサーフィンしていないためやめておきます。
 受験生の読者がいるかはわからないですが、受験頑張ってください。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿