パララン山脈の向こう

思い出せないくらい昔 私はパララン山脈の向こうに生えていた草だったんだ

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6-13. ひとつの幕引き

2018-09-08 14:55:38 | 寓話
木になった途端 どこに行きたくて 何をしたくて私は旅にでたのか 思い出せない。もう旅をしているのかも怪しい。ところで どこかで見たことがあるようなこの光景。湊に流れ着いた戦士だっただろうか。今となっては 私と同じ 旅の中の住人。
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6-12. 魚木

2018-09-03 21:02:27 | 寓話
私が木になったことを 風の噂で聞いたのだろう かつての友人が風の便りをくれた。

前略 魚木様
私は虫になりました。名も無き虫です。今となっては あなたと四つ足の僧侶として草原を走っていた頃が懐かしい。私はあなたが いずれ木になるのではないかと感じていました。そして何百年何千年と空を想い続けるだろうと。もし私が風に乗って あなたのところまで行ったら その時は一緒に遊びましょう。では。
名無し虫より



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6-11. 魚足

2018-08-28 10:20:13 | 寓話
後先考えず魚になったのは良いけれど 鳥の足がおまけに付いてきた。どうせなら翼の方が良かったのに。

ガチョウが見透かしたように あなたは願った通りに魚になったのだから 足だ翼だと不満を言ったらバチが当たる。足るを知りなさい。

なんて偉そうに言っている。ガチョウが何を知っていると言うのだ 足のある魚の何を知っていると言うのだ。私が 今度は木になりたいと思っていることなど 想像も出来ないだろうに。

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6-10. ギョッ

2018-08-23 11:49:16 | 寓話
見上げれば 爺さんがガチョウに乗って通り過ぎて行った。

確かあの爺さんに湊の場合を聞かなくちゃいけなかったのだが

行っちゃったものはしょうがない。

答えは風の中 と歌う人もいるけれど

ここは今 風が吹いていないんだからしょうがない。

しょうがないのしょうがないで

魚になることにした。

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6-9. (ガー)

2018-08-17 14:23:25 | 寓話
見上げれば ガチョウに乗った爺さんが 妙な歌をうたっている。

昔の事など忘れちゃえ
捨てちゃえ捨てちゃえ(ガーガーガー)
そうすりゃスッキリ ケサラン サッパリ パサラン(ガーガーガー)
空飛べ 法螺飛べ (ガーガーガー)

おおおい ガチョウ爺さあああん 湊はどっちに行けばいいんですかあああ。

あっちだ(ガーガー)こっちだ(ガーガー)そっちもこっちも(ガーガーガー)

わかりましたあああ どこに行ってもいいんですねえええ

(ガァァァ)





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