おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

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「こころげそう」 畠中恵

2008年02月25日 | は行の作家
「こころげそう」 畠中恵著 光文社 (08/02/24読了)
 
「まるで、お江戸版・ふぞろいの林檎たち!(しかも超ユル)」と突っ込みを入れたくなりました。と、「ふぞろいの林檎たち」を見たこともない私が言うのも無責任ですが…。でも、女子は男勝りのおきゃんな娘とおとなしいお嬢様、男子は頼れる兄貴分や、悪意はないけれど目先のことしか考えられない軽いヤツなどバリエーション豊富な男女混合のお友だちグループ。その中で、思い・思われ、横恋慕あり、失恋あり、死別ありと、きっと、「ふぞろいの林檎たち」もそんなような話だったのでしょう。

 それにしても、ユルイ、ヌルイ。ドロドロの恋愛ドラマにしないまでも、お友だちグループのメンバーが「みんないい人」キャラっていうのも、いかがなものでしょうか。共感するポイントを見つけらないまま、最後まで読んでしまいました。サブタイトルにある「男女9人、お江戸の恋物語」の9人のうち2人はオムニバスの第一話から、既に、死んでしまっているということが、このストーリーの刺激というか、エッセンスなんでしょうが…どうせ「人ならぬもの」をストーリーに登場させるのであれば、「しゃばけ」ぐらいにブッ飛んだストーリーにしてほしかった。川で溺死した成仏しそこないの若い女(第一話の冒頭の方からこういう設定になっています。何もバラしていませんから、ご安心を)っていうのが、中途半端に生々しく、でも、気味悪い存在としては描かれていないのが、なんとも、やっぱり中途半端。

 私としては、圧倒的に、「しゃばけ」シリーズを推奨したい気持ちです。ちなみに、「こころげそう」の「そう」は「草子」の意味かと思いきや、「心化粧」なんだそうです。勉強になりました。

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