origenesの日記

読書感想文を淡々と書いていきます。

詩のメモ

2008-05-17 21:47:16 | Weblog
昨日、今日にかけていろいろな詩を読んだ。特に気になったものをメモしておく。
Patrick Kavanagh "A Christmas Childfood"
貧しい家の子どもだったカヴァナーが自身のクリスマスの思い出を振り返った叙情的な詩。ワーズワースのようであり、陰鬱で反牧歌的な「大飢饉」と同じ作者のものとは思えない。
Seamus Heaney "Churning Day"
ヒーニーが子どもの頃に、牛の乳絞りをした思い出を読んだ詩。ワーズワースやカヴァナーからの影響が色濃い。
Seamus Heaney "Casualty"
北アイルランド紛争で死んだ一人の男。詩人とその男との対話を描いた詩。民族の複雑性に戸惑う男は「君は教養のある男だから、正しい答えで俺を惑わせてくれ」と詩人に問いかける。しかし詩人は答えを見つけ出せずに悩む。
Michael Longley "Wreaths"
ヒーニーと同世代の詩人。アイルランド紛争で、公務員、八百屋、リンネル製造者が死に至る様を描く。ヒーニーの"Casualty"と同テーマのものではあるが、ヒーニーの方が一枚上手な気もする。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。