どんどん
増えると
全体のレベルが上がる
芸術家だらけだと
全体は衰退
その表現は
独自や珍奇が価値
絵画や音楽は
この頃は
8歳の天才が
いて
すごい
芸術活動は
大勢のお客さんが必要
お客さん大勢は
若い可能性が
好き
作品や作者に
善悪は無い
芸術家は
頂点の天才だけ
成功
あとの大勢は
どうにもならなければ
不幸
いちかばちか
家に父の介護に来た
つるっぱげの
お兄さんは
漫画家を目指していた
オレサマは
見た目ですぐ
本当は漫画家ですか
と
わかった
この頃は
中の上の
芸術家がたくさんいる
市ヶ谷のソニービルは
武蔵野美術大学になった
裾野広がり
東京ビッグサイトは
天才だらけ
やる人はたくさん
お客さんはいない
うまくて
やりたくても
やっていけない人
がたくさん
オレサマは
かつて
演劇学科の人の
劇を
律儀に見に行って
すっかり
演劇ギライになったけど
そのことは
大変良かった
演劇は
回避しないと
やっても
お客さんになっても
悲惨
今は
やる方の人が飽和
お客さんは
ネットの動画で
楽しみ放題
また
時期が来たら
変わるのかも
表現は自由だけど
歌舞伎はスキャンダルだらけ
映画『異邦人』
の主役はムルソー
なんだけど
友人は
わかりやすい俗物の
カネと女と自意識の
レイモン
崇高な活動を
続けるか
俗物として
当たり前に満たされて
暮らすのか
ムルソーは
なんとなく
イタリアの真夏の海辺で
アラブ人を銃殺
太陽がまぶしかったから
悪意はないし
カネメアテでもない
サメザメ
昔は
罪人の
処刑見せが
大衆の娯楽
みんな
残酷なんだなあ。