切通さんが、石原研究室のドアを叩いて弟子入りしたのは、1999年、東京大学大学院工学系研究科修士1回生の時。口腔内カメラ
医療機器開発をしたいと中林さんに相談したところ、当時東京大学に移っていた石原さんを紹介されたという。根管長測定器
以降、石原さんのもとでコンタクトレンズの材料開発をはじめ、MPCポリマーの研究に没頭した。
「石原先生は今もMPCポリマーを学術的な視点で5年後、10年後を見据えた新しい技術を開発している。その5年後、10年後にその技術を受け継いで世に出していきたい」と、切通さんは話す。
同社の強みは、セラミックや金属、プラスチックなど、様々な素材の表面構造を基にMPCポリマーを合成し、固定化する技術にある。