ベランダ蘭

灼熱と強風のベランダで健気に育つランの観察

ドックリリア リングイフォルミス (Dockrillia linguiformis)

2018-05-28 | デンドロビウム
オーストラリア原産のDockrillia linguiformis (syn. Dendrobium linguiforme) です。
2017年2月の東京ドーム世界らん展にて、国際園芸から購入。

 2018/1/10撮影

ラベルはDockrillia nugentiiという記載でしたが、細く伸びた花弁と萼片からlinguiformisではないかと思われます。
nugentiiはもっと短い三角形の花弁と萼片。例えるなら風蘭の「並花」と「天咲き」のような違い?
(Australian Tropical Rain Forest Orchidsの解説へのリンク:Dockrillia linguiformis, Dockrillia nugentii
この種類はまた、ランの中では少数派ですが、唇弁が上側に向いた配置で開花します。

 2017/7/15撮影

2号の素焼き鉢にミズゴケで植えてありましたが、既にはみ出しかけていたため、昨年ヘゴに着生を試みました。
中学から蘭を育ててきていながら、実は初めての着生。というのもベランダは強風による湿度不足で着生栽培には不向きだからです。
(私は強健な種類を順当に育てたいとは思うのですが、枯れるかもしれない難しい種類や、新しい栽培法に挑戦する勇気がなかなか出ません)
初めてゆえに思い切ったことができず、2枚目写真のように鉢に植えたままヘゴへ橋渡しをするようにしました。
思いのほか簡単に根が出て活着してくれたのですが、そうして心の余裕ができると、ふと気付きました。
私が使ったヘゴ棒では幅数センチで狭すぎ、分枝による株の増殖に対応できないじゃないか、と。

 2018/5/22撮影

ヘゴ着けの経験を経て着生への心理的ハードルが下がったおかげで、鉢植えから完全に脱却し、コルクへの着け直しを敢行しました。
(注:黒いスリットプラ鉢は、床とのスペースをあけるために挟んでいるだけです)

 2018/5/22撮影

すでにヘゴに食いこんでいた根をブチブチ切ったりしてダメージが心配されましたが、
数週間で再び新しい根が出始めています(矢じり)。

 2018/5/22撮影

とにかく丈夫な種類です。


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