ベランダ蘭

灼熱と強風のベランダで健気に育つランの観察

Amesiella philippinensis

2018-05-24 | 単茎性着生ラン
Amesiella philippinensisです。
2017年1月に国際園芸から購入しました。

 2018/2/11撮影

原産地はフィリピンのルソン島。
同属には、より高標高に分布するAmesiella monticolaがあり、純白でとても距が長く、香りのある花を咲かせることが知られています。
今回紹介している私の株、実はmonticolaとして購入したものなのですが、花が咲いてみたらphilippinensisでした。
(その名残りでラベルにはmonticolaと書かれています)
philippinensisは唇弁内側の左右に黄色のスポットが入り、距がやや短く、香りは感じられません。

希望すれば返品交換もできたのですが、いわゆるクール種(暑さに弱い)のmonticolaを私のベランダで育てられるのか
不安になり、まずはAmesiella属を知るために、そのままphilippinensisを育て続けることにしました。
無事に夏越しして、二回目の開花を迎えたのが写真です。フウランより若干暗めのナゴランと同じ管理で大丈夫でした。

 2017/12/5撮影

秋からは室内の私の机の上に置き、普通の読書用の卓上用LEDライトを就寝時以外はずっと点灯して特別扱いしていました。
そうしたら3本も花茎が出てきてしまい、株の体力温存のために1本に絞りました。

 2018/2/11撮影

比較的monticolaより短いとは言っても、十分に存在感のある距です。
分類の異なるフウラン(Vanda属)やAngraecum属、Aerangis属の花に、一見すると似ています。
光を反射する白い花、長い距、甘い香りが共通しています。

 2018/2/11撮影

推測ですが、Amesiellaもまたおそらく、夜行性で口吻(ストロー)が長いスズメガのような花粉媒介昆虫に適応しており、
収斂進化によって「送粉シンドローム」と呼ばれる、多岐にわたる花の形質が似てきたのでしょう。

ただし、monticolaに関してはそれで説明できそうだとしても、philippinensisはどうでしょう?
香りの喪失と唇弁の黄色いスポットは、夜間の嗅覚でなく、日中の視覚にもとづいた昆虫の誘引をしているのかもしれません。
対するスズメガにも、ホウジャク類やオオスカシバなど昼行性の種類がいることから、そういった種類が送粉しているのでしょうか?
ダーウィンを気取ってみたくなる、Amesiella philippinensisです。
ジャンル:
植物
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