ベランダ蘭

灼熱と強風のベランダで健気に育つランの観察

エランギス ファスツオサ (Aerangis fastuosa)

2018-07-13 | 単茎性着生ラン
マダガスカル原産の単茎性着生ラン、Aerangis fastuosa です。
2017年1月に中藤洋蘭園から購入。

 2018/3/22撮影

白く清楚な花です。
少し老化が始まっていますが、花弁の縁から局所的に褐変し始める点は、他の蘭の花が全体的に萎れるのと違っています。
欠点を言えば、花茎や花柄(子房)があまり伸びないため、株元で固まって、傾いて咲くので写真が撮りにくいです。
もっと素直に伸びる系統もあるのでしょうか?

 2018/3/22撮影

夜に香る純白花で長い距を持つ点は、フウランやAngraecumと同じように、スズメガ媒に適応した送粉シンドロームと予想されます。
ただし上記の花茎が伸びにくい性質のため、距の先端が行き場を失ってクネクネと折れ曲がってしまうのが悩みです。
Aer.fastuosaの花の香りは、芳香と言われていますが、可もなく不可もなくという感想です。フウランの香りの方が好みです。



アフリカ系のランを真面目に育てるのは初めてで、多少慣れているアジア系のランとの違いに、色々と驚かされています。
(真面目というのは真剣に観察してフィードバック調節するという意味で、不真面目にやって枯らしたことなら、過去に数株の前科が…)

現在の様子ですが、上部と下部の葉で大きさが異なっています。
上部の、後に出た葉ほど小さく、要は現在の生育環境では十分に大きくなれないことを意味します。
しかし小さくなり続ける訳ではなく、小さいサイズで安定しているようなので、注意深く推移を見守っているところです。



購入時と比べると、わずか1年半で5枚の新葉が出ていることが分かりました。ナゴランと比べると成長が早いようです。



葉の表面の質感も驚きでした。
新葉はツヤツヤとした平滑な表面ですが、3枚目以降になると葉の表面がシワシワ、ザラザラになります。
最初は水が足りないのかと慌てて湿度を保つ工夫などしてみましたが、どうやらこれが普通のようです。ナゴランの常識が通用しません。



極めつけが根。(あー、ダンゴムシが写っている…)
なんと黒くて細いのです。購入時にギョッとして、思わず「これ根が腐ってないですか?」と業者さんに質問してしまったくらい異様。
着生ランの根は、ベラーメン層が発達して白く太いのが当たり前だと思っていただけに、こんなのがあるのかと大変驚きました。
とは言っても、アフリカ系の着生ランにも白くて太い根を持つ種類もありますし、Aer.fastuosaの特徴だけで一般化できません。
ラン科植物の多様性は、一種類ずつ地道に知ることで分かってくるのですね。
ジャンル:
植物
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