社会保険労務士日記

ほんとうのさいわいってなんだろう?
「社会保険労務士」の存在意義を探し求めて彷徨う日々

第3回紛争解決手続代理業務試験:私なりの解答

2007-11-27 20:38:24 | 徒然

電車の中で読んだだけであまり読み込んでないという言い訳は
皆さんも2時間で解くわけだから通用しないですか

それにワープロで作成するのとボールペンで書くのでは全く違うし

まぁその辺を割り引いたり足したりしながらご判断下さい

次回、問題を読んで気がついた点を補足します

第1問
別紙記載のX及びY社の「言い分」に基づき、以下の(1)から(5)までに答えなさい。

小問(1)
 本件について、Xの主張に基づいて解雇を争い特定社会保険労務士としてXを代理して都道府県労働局長にあっせん申請をするとして、当事者間の権利関係を踏まえて記載するとした場合の「求めるあっせんの内容」はどのようになりますか。解答用紙第1欄に箇条書きで記載しなさい。

1.XはY社に対し、平成19年11月1日以降、雇用契約上の権利を有する地位にあることの確認を求める。
2.XはY社に対し、Y社配送センターに勤務する雇用契約上の義務のないことの確認を求める。
3.XはY社に対し、平成19年11月1日以降、毎月25日限り月額40万円の支払いを求める。

小問(2)
 Xの立場に立って、Xの代理人としてY社の行った本件配転拒否を理由とする解雇が解雇権の濫用で無効であると主張する場合その主張を基礎づける具体的主張事実の要旨(5項目)を解答用紙第2欄に箇条書き(例えば、「?定年まで雇用を保障する特約のあったこと。」等の要領)で記載しなさい。

1.乗用車の運転手として職務を特定され雇用されていたこと。
=職種限定特約の存在
2.賃金が40万円から35万円程度まで低下すること
3.通勤時間が30分延長になること
=労働条件の著しい低下
4.配転条件に関する話し合いの最中の解雇であること
=手続の不当性
5.自動車運転業務に移籍拒否後2名の追加配属がなされていること。
6.移籍を拒否したことに対するいやがらせ的な配転であること
=経営上の必要性の存在しない不当な動機

※2と3または5と6をひとつにして5つ

小問(3)
 Y社の立場に立って、Y社の代理人として、本件配転が権利の濫用ではないと主張するとした場合、その主張を基礎づける具体的主張事実の要旨(5項目)を解答用紙第3欄に箇条書き(例えば「?集金した金銭を横領したこと。」等の要領)で記載しなさい。

1.乗用車の運転手として職務を特定され雇用されたものでないこと。
=職種限定特約の不存在
2.一般社員並みの賃金、手当を保障していること
3.通勤には車も利用でき通勤時間も短縮できること
=労働条件の補償
4.調整給を加算していること
=緩和措置の配慮
5.フォークリフト運転資格があることを踏まえての配転であること
=配転の合理性

小問(4)
 Xの代理人の立場に立って、本件事案について個別労働関係紛争解決の「あっせん手続」において、本件紛争の見通しを踏まえて解決を図るとした場合、どのような対応による解決が妥当と考えますか。解答用紙第4欄に250字以内で記載しなさい。

 Xの48歳という年齢を考えると、Y社の雇用条件と同様の条件による再就職は困難と考えられ、退職を前提とした解決はとりにくい。Xの移籍拒否後、自動車運転業務にK社から2名の追加配属がなされていることから、Xを配送センターに配転させる業務上の必要性は無かったものと考えられるから、Y社総務部所属の自動車運転業務に従事のまま、残業代を定額払いから時間払いに変更するなど、K社に移籍した他の労働者と労働条件を合わせるか、又は会社の提示した配送センターへの異動に応じ、調整給の加算など労働条件を現行と差のないものにするか、Xの意向にあわせいずれかを選択することになるのではないか。(226字)

小問(5)
 Y社の代理人の立場に立って、上記「あっせん手続」において、Xの要求するK社への在籍出向に応じなかったことに関して、Y社の立場でどのように説明しますか。解答用紙第5欄に250字以内で記載しなさい。

 自動車運転業務をK社に外部委託することは、Y社のコスト削減策、合理化の一環として経営上の高度の必要性から導き出されたものである。同一の業務であってもXを在籍のままK社に出向させるのでは、コストの削減という本来の目的を達成することはできず応じられない。Xは乗用車の運転手として職務を特定され雇用された者ではなく、移籍の提案にXが応じられないのであれば、他の業務に異動させることも会社の正当な人事権の行使である。配送センターにおいてXの有するフォークリフト運転資格を生かせる業務を用意することなど会社としての配慮も十分なされている。(220字)

第2問
 特定社会保険労務士甲は、A社と顧問契約を締結し、A社の労務管理についてしばしば相談を受けていた。A社は雇用期間の定めのある従業員Bを雇止めすることとなり、甲はA社からその退職の手続等につき相談を受け指導した。そして甲は雇止めに応じたBからの依頼により、退職後の雇用保険の受給手続につき相談を受け指導し、Bはこれに従って手続を行った。
 ところが、退職後BはA社に対し、Bが想像していたよりも退職金が少なかったとして、さらに追加して金50万円の支払いを求めた。しかし、A社がそれに応じなかったので都道府県労働局長に個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律に基づくあっせんを申請した。甲は、A社からもBからも本件Bの退職金についての相談は受けていなかった。
以下の(1)及び(2)に答えなさい。

小問(1)
 甲は、このあっせん手続において,A社の依頼を受けてA社の代理人となることができますか。
 結論と理由を解答用紙第6欄に200字以内で記載しなさい。

 A社の代理人となることはできる。Bの退職後の雇用保険の受給手続につき相談を受け指導したことは労働及び社会保険諸法令に関する事実行為に対する関与であり、また、もともとその依頼はA社と甲の間の顧問契約から派生したものであることはBも認識している。従って、甲がBの相談を受け指導したことは、紛争解決手続代理業務に関するものとして協議を受けて賛助したり、又はその協議及び方法が信頼関係に基づくものとは認められない。(167字)

小問(2)
 甲は、このあっせん手続において、Bの依頼を受けてBの代理人となることができますか。
 結論と理由を解答用紙第7欄に250字以内で記載しなさい。

 Bの代理人となることはすべきでない。甲はA社の顧問として、労務管理に関してもA社からしばしば相談を受けており、A社との信頼関係に基づきA社の秘密についても知りうる立場にある。たとえ本件Bの退職金に関し相談を受けていなかったにせよ、Bの代理人となることはA社に対する甲の守秘義務が十分に果たせないおそれがある。また、A社とBは本件において利益が相反するため、Bに対しても代理人として依頼人の権利を十分実現できないおそれがある。このような依頼に応ずることは社会保険労務士の信用と品位を著しく失墜させるおそれがあり受任すべきでない。(217字)



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4 コメント

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ナイスです♪ (おきらく社労士)
2007-11-27 21:28:14
さすが~~~!

私の表現よりはるかに素晴らしい!
このように書けるようになりたなぁ…

前×2エントリーで…

【業務命令】と書いてしまったようでありますが…
【業務連絡】と書いたつもりでありました。

最近人格が危ういのかも
とてもじゃないけど・・・。 (ふとっちょえすあーる)
2007-11-28 06:47:34
とてもじゃないですけど、こんな文章は書けなかったですね・・・。
それと倫理問題については、小問(2)は「できない」と言い切りました。
あっ!! 血圧が・・・。今日は病院なのであります。
倫理―小問1 (あおなり社労士)
2008-03-22 11:12:12
はじめまして!私は今回受験しました。小門1ですが、私は受任すべきではないという方向性で解答いたしました。特定社労士団の解答例も受任できないというものでしたが、おそらく少数意見かもしれません。受任すべきではないと解答した理由は、Bの退職事由にあります。つまり、雇い止めは、場合によっては解雇権濫用法理が類推摘用され、すなわち「事件」になる危険性をはらんでいるということは特定社労士であれば当然理解できるはずです。従って、Bに、例え単なる事務手続であっても、会社の許可を得ることなく無断で接すること自体、顧問契約の枠外であり、信義則違反となるわけです。また、退職金に関わっていなくても雇い止めについては相談指導をしている訳ですから、Bの秘密にも関わっているわけです。そのような立場で特定社労士として斡旋の場に立てるのでしょうか?もう、発表ですから聞き流してください。失礼しました!
なんとかかんとか (あおなり社労士)
2008-03-25 11:46:58
合格したようです。ありがとうございました。
それと

ご推察のとおり特定ではなく労働社労士団でした!
失礼致しました。

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