釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで10年10ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

古代の五葉山

2009-01-10 07:15:37 | 歴史
釜石市の中心から西南西に標高1341mの霊峰五葉山がある。霊峰と言うのはかなり古くからの信仰の対象になっていたためだ。頂上にある日枝神社は創建が810年と言う。天照大神をはじめ5柱の神々を祀り、麓の東西二カ所に五葉山神社がある。この他天台密教や熊野信仰など神仏混淆の霊峰で山伏の修験場であったそうだ。貴重なゴヨウザンヨウラクなどの高山植物やハクサンシャクナゲ、ツツジの群落でも知られ、鹿、猿、熊、フクロウや猛禽類など動植物の種類も豊富である。伊達藩の直轄の山でヒノキやツガが利用され、そのために御用山と言われたのが後に五葉松から五葉山に変わったそうだ。多くの動植物や山頂の360度の眺望も無論非常に魅力的だが今気が引かれるのは五葉山の巨石だ。3つの登山コースのうち大船渡側の赤坂峠コースの途中にある標高970mの四合目で畳石と言う長さ12m高さ1mほどの巨石が突然現れる。また山頂周辺にも巨石が多くあり、通称日の出岩と呼ばれる石は高さが10mあると言われる。山頂から見える黒岩と言われる所には遺跡のような石群があるそうだ。縄文時代は各地で巨石を舞台に祭事が行われたようで五葉山の巨石もそうした可能性を秘めていると考えられる。考古学的な調査が進められると面白い発見があるかも知れない。縄文時代は東北も豊かな歴史があったと思われる。沿岸部にも幾つか縄文期の遺跡が発掘されている。まだそれぞれが点として見出されているだけでその繋がりがいつか解明されるとすばらしいのだが。


山頂に雪が見える五葉山
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4 コメント

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五葉山 (夕焼け)
2014-04-12 00:49:42
は、神様との儀式に祈る場所だったのかなあなんて勝手に思っています。

東北には、人知を越えた人か、神様に近い方がいて時代の先端を行っていた時代があったんじゃないかと勝手に思ってます。

夕焼けさんへ (管理人)
2014-04-12 11:12:18
五葉山は間違いなく祈りを捧げるための山であったと思います。そして、夕焼けさんの言われるように東北は時代の先端を行っていた時代があったと思われます。このブログでもよく書いています荒覇吐王国(あらはばきおうこく)がそれであったのだろうと考えています。現在も残るこの地方の荒神社や荒神神社にその名が残されているのだろうと思います。江戸時代の東北に伝わる故事や古文書を収集し、記録した東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)をはじめとする和田家文書は悪質な偽書キャンペーンがはられましたが、偽書ではないことはすでに明らかにされています。そこには東北には素晴らしい歴史があったことが記されています。いずれこの文書の検証がなされて行くのだろうと考えています。ほんとうにありがとうございました。
瀬織津姫様 (夕焼け)
2014-04-12 22:56:40
の本を出している山水さんと言う方がいて、日本中の神社を自分のあしであるき、歴史を散策していらっしゃる方がいます。以前mixiで繋がり遠野の神社の事や色々知ることができました。一度本を読んでみると理解できるはずです。それから地球の神様は水ではないかとここ数日間考えています。人間も殆ど水分で、川の流れのように循環が悪いと病気になりますから。それから五葉山はペルーのマチュピチュを感じます。以前釜石という名前はなぜついたか凄く知りたくなり(笑)私なりに必死になりましたが(笑)長々わからないです(笑)。
先生のブログは、興味深く大好きです。
世の中変わっても変わらない夜空の星や月はこの地球をどんな風に見ているのかな(笑)なんて思います。人はものが有り余るばかりに物に操られて大切な自然をわすていかないでと神様が話している気がします。長々すいません。
夕焼けさんへ (管理人)
2014-04-13 16:08:26
私も山水治夫さんの『瀬織津姫物語』を以前に読ませてもらいました。縄文の女神であることはその通りなのですが、もう少し歴史との絡みが欲しいと言う気がしました。 菊池展明と言う遠野に住んでおられる方も瀬織津姫のことを書いておられますね。水が神様であると言う夕焼けさんのお考えにはある種納得する所がありますね。そう言う自然に神様を見る見方は人間としてごく自然であったと思います。そう言った人間の在り方が知恵が進むにつれ、忘れられ、人間は傲慢になって行ったように思います。昨夜も星を見ながら、あの光は何億年も前の光なんだと考えていました。人間はほんとうにちっぽけな存在だと思ってしまいました。ありがとうございました。

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