百子の部屋

日々のあれこれ思いのままに。。。

今年最初の1冊は。。。

2009年01月14日 | 読書

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新聞の書評を見て気になったので読んでみました。

明治生まれの16人の女流作家たちについて語っています。
彼女たちが、どんな家に住んでいたか、どんなものを好んでいたか、
などなど、イラストや写真をふんだんに使って描かれているので、
とても読みやすくて、楽しいし、装丁も、きれいな色でお洒落~♪

宇野千代・中里恒子・林芙美子とかを除けば、
初めて聞いた名前の作家さんたちがほとんどで、
へぇー。。。。って感じでしたが、
みんな、こだわりの素的な暮らしをし、
乙女チックで可愛い人が多かったんだなって思いました。
そんな彼女たちが書いた本を、読みたくなってしまう1冊です。

そして、この本の作者である市川さんは、ウェブ古書店の店主なのだとか。。。
1978年生まれと、若いのに驚きましたが、
文章といい、こんな風に作家たちを素的に紹介している彼女の感性も、
とっても素晴らしい!。。。と思ったわけです。

この本を紹介していた書評家が、こんなことを書いていました。

「私の好きなもの」を紹介する、そこらへんのブログがつまらないのは、
「こんなものを好きな私って素的でしょ?」としか言ってないからです。


あらぁ。。。これって私のこと?。。。なんて思いましたねー(笑)

つまり、素的なものの魅力を文章で伝えるためには、
いったん、自分を殺す勇気が必要なのだと。。。

その点で、この本は、よくできている、ということです。

この本を読むと、明治生まれの作家たちと、お茶したい気分になりますよ。

私の満足度 ★★★★☆

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なつかしいです。 (風花)
2009-01-15 01:42:49
なつかしいです。
学生時代、高群逸枝の女性論に出会い、同じころ宮本百合子や宇野千代、瀬戸内寂聴、、、、。たくさんの明治、大正、昭和の女流作家の小説を片っぱしから読み続けました。
今、その作家たちの名前が出てこないのは忘れやすいお年頃であることもあるし、その当時に読んでいた本は母校の高校の図書館に寄贈してしまったからなのです。手元には高群逸枝以外ありません。
百子さん、よかったら高群逸枝も読んでみませんか?
小説ではありませんが、私に大きな影響を与えてくれた人です。それまで女性に生まれたことにずっと悲観していましたが自信を持つことができるようになったのです。
今とは違って、私の学生時代はちょうど1970年。女性にはまだまだ開かれた世の中になっていなかったのです。暗い闇の中で戦っている様な気持でした。
あの多感な時代を思い出しました。
私も読んでみよう。
返信する
新年を迎えての第一冊、よい本に巡りあいましたね。 (nihao)
2009-01-15 09:27:12
新年を迎えての第一冊、よい本に巡りあいましたね。
私も風花さんと同じ世代かな?
明治の女たちの小説はたくさん読みました。
明治は、文学が男だけの世界から女も市民権を得て一気に花開きましたね。
その頃の、一歩も二歩も先を歩んでいた女性たちの暮らしぶりって興味津々です。

>素的なものの魅力を文章で伝えるためには、いったん、自分を殺す勇気が必要
含蓄のある言葉です。
この言葉の意味をよく考えてみたいと思います。
返信する
なるほど。 (rider)
2009-01-15 10:12:21
なるほど。
自分を殺すねぇ。
確かにそう思います。
以前、広告の制作をしていた時に、クライアントの良さを引き出すのは、制作者が自己表現をすることとは全く違うなーと思いました。
きっと、そういうことを言っているんだと思います。
 
私は百子さんの紹介、好きですよ。
返信する
百子さん、こんにちは。 (ねじっこ)
2009-01-15 14:35:48
百子さん、こんにちは。
昨年末でブログは閉じたのですが、長いお付き合いの百子さんに
ご挨拶にも伺えず、失礼しました。わたしは元気でおります。

>つまり、素的なものの魅力を文章で伝えるためには、
 いったん、自分を殺す勇気が必要なのだと。。。
うふふ、プロって大変なんだなぁと、思いましたね。
わたしたちはアマチュアだから、そんなことまで考えなくて良いので気楽です。
自分の好きなように紹介すればよろしいのです。自分のブログですから(笑)
なんて言ったら、この本の書評家さんに叱られるかな。
女性作家さんは肩に不必要なほど力が入っている方が多くて、長年苦手でした。
でも明治の女性というところには、惹かれるものがありますね。
今年もまた、たくさんの面白そうな本を紹介してくださいね。

返信する
百子さんの本の紹介は、いつも『読んでみたいな~... (ソフィー)
2009-01-15 22:48:55
百子さんの本の紹介は、いつも『読んでみたいな~』という気にさせられます。
書評家の文もなるほどな!!と思いました。その文を読んで
むかしむかし、中学生のころのことを思い出しました。作文の時間に先生がこんなことを言っていました。
「作文を書くときには楽しいことを楽しいと書いてはいけないし、悲しいことさびしいことも、悲しいとかさびしいとか書いてはいけないんだ。そう書かないで、読んでいる人に、たのしいなあ~とか悲しい・さびしいが伝わるのがいい文章だんだよ。」
自分を殺す勇気というほどのことではないけど、自分の想いに浸り過ぎてはいけないよって事なのかな~などと思っています。


返信する
★風花さんへ (百子)
2009-01-15 23:05:01
★風花さんへ
恥ずかしながら、私は、この本で紹介されている作家さんの本を、
ほとんど読んだことがありません。
高群逸枝。。。ひゃぁ。。。こちらもはじめて聞いた名前です。。。
風花さんの人生観を変えた本ですか?とっても気になります。
ぜひ!おすすめの1冊のタイトルを教えてください。

★nihaoさんへ
nihaoさんも、この時代の作家さんの本を読まれているのですね。
彼女たちの、前向きな姿勢と、素敵な暮らしへのこだわり、
それらが、きっと作品にも表れているんだろうなぁ。。。って、
だから、機会があったら読んでみたいと思っています。

自分を殺す。。。って、どうゆうことなのか、解るようで、うーん。。。難しい。。。
私は、自分の目線で考え、感動したことを、そのまま伝えようとしてしまいます。
だから、あなたも、きっと、感動してくれるわよねー。。。って感じ。
そこが、ちょっと、押し付けがましくなっちゃってるかな。。。?

★riderさん
>私は百子さんの紹介、好きですよ。
そう言ってもらえて、嬉しいです、というか、ちょっと、ほっとしました。

以前、私は、無理矢理自分のおすすめを強要して、友人をなくしたことがあります。
その時は、自分がいいものは、きっとみんなも喜ぶと思い込んでいたりして、
あとで、浅はかだったと気づきました。
なのに、ちっとも治ってない、この性格(笑)

★ねじっこさん
先日、ブログを訪問して、驚きました。
あんなに中身の濃いステキなブログだったのに。。。どうして?!と、ショックでした。
でも、ねじっこさんには、他に目標ができたんですよね、
そのための一時的なお休み、と思っていいんですよね、
いつか、復活の日を楽しみにしています。

>自分の好きなように紹介すればよろしいのです。自分のブログですから(笑)
そうですね、誰のためでもなく、自分の自己満足のブログですから、(私の場合)
あまり気にせず、のほほんと続けていこうかと思います。
また、のぞいてくださいね。





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★ソフィーさんへ (百子)
2009-01-15 23:14:30
★ソフィーさんへ
そういってもらえると嬉しいです。
調子にのって、自分の思いを濃~く書いちゃうかもー。

確かに、「悲しい」や「面白い」という言葉を使わないで、表現するって難しいですよね、
でも、その方が、プロっぽくてカッコイイ!
よし!私も、なるべくそうしてみよう!ナンテ。。。
はたして、表現力が乏しい私に、そんなことができるでしょうか。。。。

過去の読書感想を読んでみると、
面白い・泣ける・感動した。。。なんて言葉があふれかえってる私です(笑)
返信する
こんばんわ (ぐり)
2009-01-18 00:40:13
こんばんわ
面白そうな本ですね
読んでみたいです
古本屋の店主さん
どんな人なのかなーーそっちが気になりました
返信する
★ぐりさんへ (百子)
2009-01-18 23:14:55
★ぐりさんへ
この本のプロフィールに写真が載っていましたが、
とってもステキな女性。。。というか、女の子って感じでした。
HPはこちらです→http://www.kurageshorin.com/
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