百子の部屋

日々のあれこれ思いのままに。。。

闇に香る嘘

2018年09月21日 | 読書

 

★「闇に香る嘘」下村敦史 読みました。

第60回 江戸川乱歩賞受賞作というのと、

この黒い表紙にわくわくして買っちゃいました。

 

この表紙を外すと、ちゃんとした表紙がありましたけどね。

 

盲目の主人公村上和久は、孫への腎臓移植を望むも、適さないと診断された。

残るは、兄の達彦を頼るしかないと、実家で母と住む兄を訪ねるが、

兄は、移植どころか、その前の検査さえも拒否するのだった。

優しい兄が、なぜ?と疑問に思い始める。

 

兄が、27年前に中国残留孤児として、永住帰国したとき、

和久は失明していて、兄の姿を確認できなかったのだ。

幼い頃に満州で分かれた兄なので、声だけでは判断できない、

でも、母は自分の子供だと認めた・・・

兄は本当に自分の兄なのか?

そんな時、謎の人物からの、不審な電話や手紙が届く・・・

 

 

盲目の人の日常が細かく掻かれていて、

そうなんだ・・・と、大変さを実感するとともに、

この物語の疑問だらけの展開に引き込まれます。

そして、えーーーー!?という想像もしていなかった驚愕の結末が待っています。

 

 私の満足度★★★★

 

 

コメント (2)
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