それは、アジアのどこか、未来における3000年前の物語。
少女は、過酷な時代を生きるために、神と約束をする。それは、この世のすべての男からの寵愛と、何不自由ない暮らしを約束されるかわりに、真実の愛は得ることができない、と言う誓いだった。そして、彼女は王妃の座に就いた。
奴隷として生まれた男（チャン・ドンゴン）は、天から俊足を与えられ、それ以外は何かを望むことさえ知らずに生きてきた。
そして、伝説の甲冑を身につけることを、この世で唯一人許された英雄（真田広之）は、勝つことを宿命づけられ、何かに心を動かした時、一粒の涙が死につながるという定め。
３人に与えられた約束は決して変えることのできない運命のはずだった。しかし、彼らの３つの約束が絡み合った時、物語は違った方向へと展開していくのだった。
ちょっとスケベオヤジっぽい真田広之よりも、チャン・ドンゴンの優しさを秘めた精悍さに、つい、うっとり。
神秘的なシーンあり、壮大でパワフルなシーンありと、綺麗な映像で目を楽しませてくれる。ワイヤーアクションは珍しくも無いけれど、けっこう楽しめたし、物語りも、御伽噺のようで、ワクワクできた。
そして、見所はもう一つ。3人と敵対する男（これがすごく美しい男性なのだ）と、黒衣の男（影があり、何か意味ありげな雰囲気）。悪者とは言い切れない2人の男も印象に残る。
愛の物語だけでなく、人間としての悲しみや友情も加えられていて、濃い内容になってるし、ラストでは、ちょっとジーンとする場面があったりして、私としては、満足できた映画。
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