静岡市の賤機山のふもとに建つ臨済寺。年に二回ある一般公開が5月19日にあったので、初めて訪れました。
本堂は2回戦火にあっているそうですが、2度目に徳川家康により再建されたのが1582年。本堂は重要文化財に指定されており、また数々の文化財が保管されています。斜面を利用した庭園は国の名勝です。本堂から書院を抜け、天に向かうような急な、長い細い階段の先に、崖に建つ茶室・夢想庵がありました。炉は徳川慶喜が愛用されたものだそうです。
茶室からは静岡の街並みが一望できました。県庁や葵タワー・・。きっと当時は、今の眺めは想像できなかったことでしょう。また当時はどのような光景が写しだされていたのかそれも気になりました。
近くに住みながら、今回やっと訪れることができ、過去と未来をつなぐ時間と空間を感じることができたような、そんな、ささやかなひとときでした。