一番。

楽しいと思える瞬間、ぜったいできるようになりたいと燃えること、
負けないって思うこと。クリエイティブでアクティブ、大胆にして
躍動的。そんな思いができるのは部活してるとき。

イッチー先輩が稽古つけてくれた。楽しいしタメになる。
絶対うまくなって倒して勝ってやる。
帰りに歩いて笑顔を見た。話していても愛しいと思った。
恋ではないこの大切さはいわば一種の究極の片思いなのだ。
家族を思うのと同等の同種の思いなのだ。

彼の存在。

授業が終わって放課後練の間、本屋で教材を探していた。
力を試す為の下準備だ。行動力は見切り発車大得意の性分からだ。
思いたったら即行動。勝利の方程式の実行だ。

したらたまたま部活同期たちと会った。デジ子もいた。
また飲もうと話した。前より垢抜けたように見えた。
落ち着いたような気もした。相変わらず見習いたくはねえ
甘さがにじみ出てる。ヒメ子とは順調らしく甘ちゃん同士
馴れ合ってろと冷静に思った。上を目指せなくなったものに
興味はないのだ。高い意識で自分を律する私とは対等ではないと
ヒメ子は言った。その意味がわかった気がする。

そして同期の男の子とふたりでおしゃべり。GWにマコと会った？って。
で、最近私は不調なのだと言った。会えなかったといった。
そしたら冗談ともつかずに、遊ばれてるのに気づいたんじゃないのって
言ってた。うーん。なんか明るい展望にも思えるんだよ。
会える気はする。あの人は時間つくってくれる気もする。
去年の春から会ってないからな。なんだかんだで。社会人で忙しくて
うちの帰省となかなか休み合わなくてね。もし会えたら告げよう。
核心てか本心を伝える。ガチで。


やっぱお前は私にふさわしい。常に上を目指して頑張っている貴方が。
冷静に。うん。ヒーローにはMJが必要。MJは貴方だ。