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もんく [マレーシアで働いて13年→2022猫を連れて日本]

親が死んだら帰るだろうか

もし皆さんが海外に住んでいるとして、親が亡くなったとか入院したと知らせが入ったらどうします?

多くの人の答えは、とりあえず何はともあれ航空券の手配をして駆けつけるのだと思います。それ、普通に考えて普通の事なのかなと思います。もちろん中には事情があってそれをしない人もできない人もいるかとは思いますが、それは少数派ではないでしょうか?

航空券を買うには、ちょっとお金が必要です。昔に比べたらずっと安くなったとは言え、場合によってはちょっと大きな負担になる事もあります。でも、だいたいの日本の人にはどうにかなる金額です。でも世界にはそれがビックリするほど高いと思う人たちもいます。

例えばバングラデシュから来ている人の場合、自国の平均給与額は日本円に換算して月額4000円程度とか。マレーシアに来ると一所懸命残業した時の支給額は3万円ほどなので本国よりはずっと良いです。でも航空券は1ヶ月 の給与額の全部か、良くして2/3程度でしょうか。けっこう大きな額です。

さらに事情を悪くしている要素としてあげられるのがビザの手続き費用と人頭税です。これらは雇用する会社が先払して月割りで差っ引くのでけっこう大きな額です。結局最低賃金外国人労働者の手取りは2.5万円かもうちょっとマシな程度です。差っ引くのですから、常に借金があるのと同じ事です。

もし親が死んで帰国となった時には年末までの分をその時点で精算しないといけないわけです。時期によってはかなり無理、不可能な支払いが発生してしまいます。なのでオイソレと帰国などできないのです。

つまり、お金のために働きに来た おですが、同時にお金に拘束される身分になってしまっていると言う事です。
もし日本が海外の労働者受け入れとなった時、こうならないようにしていただきたいと思います。
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