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もんく [とある港街の住人]

AIなんかいらない、オウムにもできる管理職

今朝、工場で朝礼のようなのがあった。こう言うのは時々ある。工場の作業者全員が倉庫の広いところに集めら整列させられる。工場のスーパーバイザー(監督官みたいな?)がその前に立ってマイクを使っていろいろ言う。

いろいろ言う内容はいつもあまり変わらない。少なくとも工場がこの場所に来てから約3年、ほとんど変わっていない。タバコは決められた場所で吸うこと。トイレは脇の通路では吸わないように。隣にも発火物が置いてある。そりゃ危ない。ゴミは決められた場所に捨てる事。などなど。耳にタコができるほど彼はずっとこれを言っている。

今日はスタッフのある者がまた最後に似たような事を言った。普段無いような強い調子で。それもそのはず、彼はそうした機会があまりない。それともう1つ大きな理由は中華系だから。(と勝手に思っているが、多分間違いはないだろう。) 中華系はそう言うのが好きだし、それにも増して他のやり方を知らないと思われる。この会社の前にちょっといたマレーシアの中華系の会社(マレーシアで一番利益が出ているある有名会社とか)でも同じだった。とにかく吠えるように言う。吠えるように下の者に命令する。



マネジメントと言う事を考える。強く言う、これは果たして何になっているのか? 何か効果を上げているのか? 例えば、経った今止めないと直後に危険が来る場合、それはその時有効な手段かもしれない。子供がストーブに手を突っ込もうとしているような場合、有効かと思う。

それではそうでない場合はどうだ? 経験上、これは全く効果を上げる事ができないだろう。前述の会社のネパール作業者、毎朝いろいろ言われて怒られていたが、次の日も同じだった。そして怒られる。また次の日も。

これを見てネパール人が学習能力が無いのか、低賃金で雇うために小学校も行ってない人を連れてきているからか、などと取る人もいるかもしれない。現実に怒っている方はそう思っている。はっきり言うと、あいつらバカだ、と。


横から見ていると、バカは怒って命令している方のように感じられる。まず、毎日言ってダメなのに他の方法を考えない。効果が無いとわかっているのに自分のやり方が正しいとしか思わない。それこそ何年も何年もそれをやり続けても気付かない。壁にポスター作って貼って置くとかオウムに教えてそこに置いておくのと違わない。


悲しいかな、そう言う人は大学で勉強までしたりした人だったりする。逆に、だからこそ自分が正しいと思い込めるのかもしれない。ヤツらとオレとは違うんだ、などと。



実は自分の管理する現場でも同じ事をマレー人の管理人がやっていたりする。朝、作業者が集まるとXXに注意せよと言う。その後、オマエはこれを、とマシンの点検を命じる。次のオマエはこれだ、と別の事を命じる。それを延々毎日やる。

・・・待て待て、もしオマエ(管理人)が風邪ひいて休んだ日はそれ出来てるのかよ? 夜勤の時にオマエはいないが、同じ事がちゃんと出来ているのか? と言うわけだ。結局そんな事やらなくてもある程度普通に今日のシフトは終わって彼らはバスに乗って帰る。そんな日が数日あると最後には何もやらなくても何も起きないと誰にもわかる。そしてやる事自体が形だけになる。

さあ、管理人はここに必要なのか? マネジメントってのはオウム返しの事なのか? 3年間トイレでタバコを吸うなと言い続ける事がどう言うマネジメントになっていると言うのか?

だからこうした厳しさと言うのは信じられないのである。逆にイスに座ってFacebookやっていても呼んだら来て仕事にすぐ戻ってくれるとか、それしたいために今日やる仕事を自分でさっさと片付けてくれる方がずっと信用できると思っている。

厳しい管理ってのはバカがやる事だと思う。
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