~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

葬送行進曲

2005年12月05日 20時19分13秒 | ピアノ
先日まで、ショパンのソナタ2番の1楽章を弾いてました。
本来なら、2楽章に進むべきなんでしょうけど、とっても難しいので(笑)、まず3楽章を弾いてみることにしました。

このソナタはシューマンに「バラバラな4人の小僧たち」といった表現をされた、一見まとまりを欠いた4楽章構成なのですが、
最初にまず3楽章の行進曲が作曲されたことから、3楽章を弾いてみたならば、
1楽章についても新たなイメージが湧くような気がしていました。

技術的にはさほど難しくはないのですが、なかなか単独では人前に弾かれることのない「葬送行進曲」です。でも、ほんとにぞっとするほど深い曲です。
あらためて説明するまでもないことですが、この曲は二つの和音の繰り返しに陰鬱なメロディーが乗って、葬列の歩が進んでいきます。
1楽章と同じ変ロ短調ですが、弾いていると、
「振り払っても振り払っても頭から離れない葬送のメロディー・・・・・それから逃れようと耳をふさいで駆け出す1楽章のアジタート」がオーバーラップし、同時にふたつの曲が頭の中でなるような気がします。
そして、天上の音楽のごとき3楽章の中間部と1楽章の第2主題(いずれも変二長調)の相似性。
ああ、やはり1楽章と同時に3楽章も弾いておくべきでした。

そしておかしなことに、この曲を弾くたびに速度がだんだん遅くなっていくのです。ふたつの和音が交代する瞬間のデモーニッシュとでもいうべき甘美さが、どんどんテンポを遅らせているようです。
もし人前で弾くことがあったら、いちおう普通に弾くつもりですが・・。
聴衆の方々に忍耐を強いるのは、私には一生贅沢なことなので(爆)。




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3 コメント

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こんにちは (おきあがりこぼし)
2005-12-07 12:19:53
早速、毎日ブログ書いてらっしゃいますね~!

がんばってくださいね。

日記って学生時代に書いてたけど、今って

書くことないですよね。

あ、でも仮装ぴあにすとさんは、お子さんの成長など

記録されてるかな?



こうやって毎日あったこと、感じたことを

文章にするのって、自分を再認識したり

できるのでしょうね。



葬送行進曲、すごくいい曲ですよね。

あの、天に昇っていくような中間部

が特に癒されます~。でも、マンションでは

練習できないなーって思ってます。

防音室があれば、練習したい曲です。

難しそうだけど。
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いい曲です! (仮装ぴあにすと)
2005-12-07 12:45:44
「葬送行進曲」は技術的にはさほどではありません。中間部だけでも弾いてみてください。左手の音域の飛ぶレガート、右手の歌い方、譜面自体はやさしいながらも、大変勉強になります。

たしかに「行進」の部分は音量がかなりいるので、防音なしのマンションではきついし、もし朝から猛練習したりなんかすると、住民を不安に陥れかねません(笑)。

よろしければ、稽古場お貸ししますよ。

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Unknown (おきあがりこぼし)
2005-12-08 09:45:49
そうなんです、少し練習したときがあったのですが、

マンションで音がつつぬけなので、まわりの住民が

音の問題よりお葬式の曲弾いてる~って不安になっちゃうかな?って。気にしすぎかも。(笑)

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