ちょっと珍しい催し(コンサート?)に行ってまいりました。
地域配布の情報紙に「はがきでご応募ください」とあったので、申し込んでいたら当たりまして、(2名まで入れるので)友人と行ってきました。
事前の情報は以下のようなものだけでした。
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大河ドラマ「平清盛」への招待
交響朗読絵巻 清盛幻影
平清盛の生涯を交響楽や朗読でたどります。
朗 読 加藤 あい(女優・大河ドラマ「平清盛」高階明子役)
演 奏 東儀 秀樹(雅楽師)
塩谷 哲(ピアニスト)
指 揮 川瀬 賢太郎(名古屋フィルハーモニー交響楽団 指揮者)
管弦楽 広島交響楽団
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行ってみたら、大ホール2階席まで満席。みごとに誰も知り合いには会わず(笑)。
<平清盛クリアファイル>に入っていたペラ1枚のプログラムを見てちょっとびっくり!
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オープニング:大河ドラマ「平清盛」テーマ曲(吉松隆作曲)
1.諸行無常の響き :〇琵琶演奏(即興曲) ◆朗読~明子の清盛への思い、清盛の人生とは・・・ 〇古典雅楽「越天楽今様」~越天楽幻想曲(東儀秀樹作曲)
2.若かりし清盛: 〇あそびをせんとや~大河ドラマ「平清盛」収録曲(吉松隆作曲) ◆朗読~清盛の生きる道 〇交響曲第5番「運命」から(ベートーヴェン作曲)※第4楽章でした ◆朗読~清盛の熱き思い
3.安芸守、平清盛: 〇蒼き海の道(東儀秀樹作曲) ◆朗読~明子との約束 〇春:5月の夢の歌~大河ドラマ「平清盛」挿入曲(吉松隆作曲)
4.平家一門の栄達: ◆朗読~様々な清盛伝説 平家の栄華を極める清盛 〇EARTH BEAT(塩谷哲作曲) 〇威風堂々第1番(エルガー作曲)
5.反逆~頼朝挙兵: 〇大河悠久(東儀秀樹作曲) ◆朗読~平家に対し巡らされる様々な思惑 反逆の狼煙 〇スパニッシュ・ワルツ(塩谷哲作曲) 〇交響曲第6番「悲愴」第4楽章から(チャイコフスキー作曲)
6.清盛の死: ◆朗読~清盛の死 栄華よ、再び・・・・ 〇舞楽「蘭陵王」 〇歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から<間奏曲>(マスカーニ作曲) ◆朗読~懸命に生きた清盛の姿 〇歌劇「トゥーランドット」から<誰も寝てはならぬ>(プッチーニ作曲)
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雅楽とか東儀さん塩谷さんのオリジナル曲のことはわからないのですけど、
クラシック曲を見ると、「え~、このタイミングでこの曲?」と思い、最初はコワイもの聴きたさも半分だったのですけど、
終わってみると意外にそうバラバラな感じがしなかったです。照明や暗転、あと進行、つまり演出がよかったのだと思うのですけど、すーっと進んでいった感じです。
それから、東儀氏と塩谷氏のデュオで、笙とか篳篥がソロを吹いたあとでピアノが入ってくるというのがあったのですけど、これが・・・音程がぴったり。ほんとにぴったりなんです。管楽器のソロのあとでピアノが入るような場合、相手が西洋発の楽器であっても、聴く方はなんとなく構えてしまうところがあるのですけど、おそろしいほど同じピッチで恐れ入りました。とくに篳篥は音程が難しい楽器、と聞いたことがあるような気がするのですけど、東儀氏の笙や篳篥は、どんな曲であれ、自在。
東儀氏はほかにも、歌に即興の舞に、即興の琵琶に、笙に篳篥、と八面六臂のご活躍。
これは相当練習されたのに違いない・・・と思ってましたら、さきほどブログを拝見してびっくり。昨日リハに向かう飛行機の中で初めて台本を読み、「あれ、出番多いな。もしかして僕主役?」と思われたとか。しかも全然練習なしでリハに臨んでしまいました・・・・と。
自作曲や即興、あと雅楽の有名曲が並んでいるとはいえ、・・・いや、さようですか。恐れ入りました。
フルオケバックの蘭陵王、これもなかなか見る機会のないものだったかも。
それからよかったのは、ホールの響きです。
さくらぴあの大ホールは何回か来てますけど、今日は二階席の真ん中あたりでした。塩谷さんのピアノ、ほんとにきれいでした。今日ピアノは、演奏者が客席に正対する向き、つまり、グランドピアノのお尻が指揮者の前という位置に据えてあったのですが、このポジションがいいのかどうかわかりませんけど、粒立ちばっちり、隅から隅まで聴こえる感じでした。東儀氏とのコラボは初めてではないとかで、息もぴったりでした。
最後の「トゥーランドット」のとき、東儀氏が、狩衣姿で出てこられたときは、「えっ、歌?オペラ歌うの?」と思いましけど、歌じゃなかったです(笑)・・・・篳篥でした。オケがテンポ落とすくらい朗々と<歌って>らしたです。
指揮も朗読も、いい感じに支えたり盛り上げたりしてたように思います。今さらですが、「平清盛」って吉松隆さんが曲を作ってらっしゃるんですね。これは見なければ・・(明らかに音楽から釣られてる。主催者のひとつの狙いか・・・)。
私は別に大河のファンというわけでもないし(実は清盛まだ見たことない・・・殴)、そう期待してたわけでもないのですが、なかなか楽しめました。
そうそう、中国地方限定で、この模様は3月20日(火・祝)午後1時5分から総合テレビ放映されるようです。
ライブとはまた違うと思いますけど、テレビではアップも見られますから、それはそれでまた違う楽しみもあるかと。