草津でテスト撮影

2015-12-18 20:31:40 | 雪の結晶撮影
 2015年の春先から製作していた撮影装置5号機を車に積んで草津温泉・天狗山ゲレンデの駐車場で雪の結晶の試し撮りに行って来た。 2016年の冬のシーズンの第一回目の撮影行となりました。

 試し撮りの目的は「雪を冷却剤とした試料ステージ冷却が使い物になるか?」 そしてまた、 「幾つも加えた改良が本当に有効か?」そんなテストが目的でした。

 まず、そんなテスト目的に対する結果を羅列して置きます。

1. 試料ステージ・ベース部分の雪に依る冷却。

 結果 : 良好。

     周囲温度がマイナス3~4℃であれば
     フォーカス合わせ等の操作に充分過ぎる
     時間的な余裕が生まれた。

 プラスチック容器に雪を詰め、 そこに水を加えてシャーベット状にしたものをステージの一部をなす、銅製の冷却水容器に入れて冷却剤として使用した。

2. 銅ワッシャーを利用した試料ステージ
   および予冷ユニット。

 結果 : 改良を要す。

 銅ワッシャー表面にはサランラップ様のプラスチックフィルムを張り渡して、試料ステージとしているが、 2つの問題が発生した。

 一つは視野移動のためのハンドル。 針金をワッシャーの外径に合わせて曲げて作ったハンドルだが、 時折外れて落ちてしまった。 これはプラスチックの薄い板に両面接着テープを貼って、 ワッシャー表面に接着する形に変更する予定。

 二つ目はステージ・フィルム表面への結露。

 アルミ製放熱器を氷水シャーベットに浸漬して冷却したものを予冷ユニットとしたのだが、ステージの予冷中に問題が発生した。


  そこに載せて予冷した銅ワッシャーステージのフィルム下部表面には写真に見られる様に空気中の湿気が水滴となって付着してしまった。

 フィルム上部表面にはそれが生じなかったから、 アルミ製放熱器と銅ワッシャーとは完全密着させずに空隙を設けて空気の流通を確保する事で問題は解決すると判った。 次回にはワッシャーを置く場所に金網でも敷いて見るつもり。


3. 追加した 操作棒
 結果 良好。

4. 冷却水の給排水グッズ

 結果  ペケ! 使う気にならない。

 漏斗なんて使う気にならない。 シャーベット状にした冷却剤を容器に入れる目的には、大型スプーンの方が良さそう。 また排出の際にと想って準備した細い管も全く考えすぎ、 シャーベットの詰まった容器を逆さまにして排出すれば済む。 容器のクリーニングのために、 お湯の入ったテルモスが役だった。 またティッシュボックスも必須。

5. 背景画像

 結果 まあまあ使えそう。
    まだ確認不十分




天狗山ゲレンデ駐車場の降雪の様子
2015/12/17 19時頃


 さて12月17日夜の草津温泉地域の天候は予報通り降雪に恵まれました。 ただ降雪量は多すぎて、 車のドアバイザーから一片の雪の結晶を掬い上げるのが結構難しかったです。 また雪の結晶の質は着地するまでの空間の何処かの相対湿度が高いためなのだろうけれど、 雪の結晶の表面にはゴテゴテと小粒の氷がまとわりついた状態の物が大半で、 夜の6時半から9時を過ぎるまで粘りましたが、綺麗な雪の結晶を試料ステージに載せる事が出来ませんでした。 ちなみに今回持参した温湿度計の指示を載せて置きます


気温 -4℃ 相対湿度 90%



氷の粒が付着した雪の結晶


 中には氷の粒がほとんど付着して無い奴が車のドアバイザーの上に落ちてくれましたが、 撮影してみると、

 なんとも貧相かつ対称性が悪く、お世辞にも美形の結晶ではありませんでした。
 
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