アラブの春やイスラムの嵐

2015-01-08 11:48:29 | タナカ君的偏見
 3~4年前には「アラブの春」そんな甘ったるい言葉がマスコミを賑わしていたのに、 今は「イスラムの嵐」とも名付けたくなる酷い状況に陥っている。 今朝の世界のニュースでは、 フランスの週刊誌を発行するメディアの編集関係者が編集会議の場に乱入した武装した3人組の襲撃を受け、 10人を越える人々が死亡した話題で持ちきりになっている。

 そこはイスラム教の指導者等を茶化すようなマンガ等を紙面に掲載して売上を確保している様な会社だから、 狂信的イスラム信者には許しがたい面もあるのだろうけれど、 自動小銃で武装して襲撃なんて穏やかじゃ無い。 

 まあもっとも高空を飛ぶ飛行機から遠隔操縦で照準を定めて「殺害したい人間を含めて、 関係の無い周辺に暮らす民間人まで巻き添えにして爆撃しちまう米国の攻撃と較べてどっちが酷い?」 と考えた場合、 どっちもどっちの感は拭えない。

 それにしてもCO2由来と言われる地球規模の温暖化も困ったものだけど、 アラブ地域が春やら嵐やら、 「変な気候変動?」で悲劇的な状況が発生して収束の様相を見せないのも困りものだ。 特に後者はアメリカが敵視していたフセイン大統領、カダフィ大佐率いる政権をぶっ潰した事で、連鎖反応的にひどい状況を出現させているのだから、 「大国アメリカさん、 あんた達の力の行使方法をもう少し思慮深くしたらどうよ?!」 そう言いたくもなるのだ。

 第二次世界大戦の後でのアメリカは、 敵国日本に対しても「菊と刀」そんな著作を産む研究を通して、 「敗戦国日本の戦後統治には天皇を活かして利用する」そんな判断が出来る理性があったのに、 馬鹿顔の持ち主・ブッシュがフセイン政権打倒を目的(いや本当は石油の利権や、単に戦争したいがため)に戦争を引き起こして以来、 判断ミスの連鎖が続いていると思えてなりません。

 
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