下手な死に化粧

2011-12-17 20:35:53 | タナカ君的偏見
 今迄に納棺された状態の人の顔を何遍も見て来た。 病気との長期の戦いの末に亡くなったやつれた顔もあれば、百歳に近い天寿を全うした穏やかな顔もあった。今迄に見たそれらの顔はいずれも見知った人の面影をハッキリと残したものでした。 ところが今日の告別式で見たおばさんの顔は白すぎるお白いや紅をさした頬、やつれを補正する詰め物、そんなやり過ぎ、かつ下手な死に化粧の為だと思うのだが、 記憶と合致するおばさんの面影が一つも残っていなかった。 まったく見知らぬ人の顔が棺の中にありました。

 導師としての坊主は今日の施主「正(マサシ)」の名を告別式の中で何遍もタダシと繰り返すし、 「なんだかなあ・・・」の思いが強く残る告別式だった。
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