絵本の贈り物

2011-12-13 09:22:55 | 地震の周辺
 津波被害で蔵書を失った、石巻市の図書館が「子供向けの絵本を送って下さい!」そんな活動を展開している事は随分以前のTVニュースで見たことがあった。 全国各地の図書館では、それを助ける活動を展開しているのでしょうか。 ここ立川市の中央図書館でも石巻へ絵本の寄贈を呼びかけるポスターが貼り出され、その隣には本を贈った人々からのメッセージを書き込んだ紙片が貼り出されていました。

 寄贈の呼びかけには「新品の本」との条件があるのを聞いた時は、「何と贅沢な要求をするんだろう?!」、「絵本なんか状態の良いものなら新品じゃ無くたって、充分利用できるだろうに!」 と感じたものです。 しかし、 一つの図書館に寄せられる人々の数の多さを貼り出された紙片の多さで見た時には 「ああ、こんなに大勢の人が絵本を寄贈した場合、同じタイトルの本が集まってしまうだろうな」 そう思うと同時に、 もしも同じ多数の本を受け取った石巻図書館の悩みが頭に浮かびました。

 他の図書館に譲って上げるにしても送料が掛かるだろうし、 捨てたら贈って呉れた人に申し訳なく思うだろうし、 そんな場合でも新品を贈ってもらえば売却するなどして有効な資金活用にもなるかもしれない、 だから「新品の本」の条件を付けたのかな? そんな風に想ったりもしましたよ。

 そしてまた、5月に石巻へボランティアに出かけた時の事も想い出します。 行った先のお宅は生活用品の寄贈を呼びかける活動の拠点でもあったようで、数日の間に届けられた電気釜や湯沸しポットの類が幾つか在庫してありました。 中には動作に若干問題のある品物も含まれていて、扱いに苦慮している様子でしたっけ。 
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