原発事故の賠償責任

2011-04-30 22:31:03 | 地震の周辺
 昨日TV放映された国会の予算委員会、福島原発地域選出の吉野正芳衆議院議員(自民)の質疑を聞いていて民主党も頼りにならない政党だけれど、「自民党も駄目なままか」と思ってしまった。 

 吉野氏の話の展開は

「原発は国策として電力会社と共に協力して推進してきた」

「事故などが発生した場合、政府にも共同責任がある」

 ”・・・・・以上の事を首相は認めるか?” と答弁を迫り
 菅首相から 「国に共同責任有り」との言質をとった上で

「(民主党)政府が主張する事故に対する賠償の一義的責任は東電にあるとの
 発言は政府の責任を放棄し、一方的に東電だけに責任を転嫁するものである」

「原子力損害賠償法の規定で甚大な天災が原因の場合、事業者の賠償責任を
 免責する規定が設けられている」

「従って、今回の福島原発事故での損害賠償は政府の責任で速やかに行うべし」

そんな主張を行っていた。

 大体に於いて”国策として原発を推進して来た”と言ったって、電力会社が時の政府(自民党)に根回しして国策の形を取らせ、原発を作る費用を安上がりに済ませるために、「原発立地地域の市町村に国から交付金を出さる法律等を作らせていた」それが真相ではないですか?

 吉野氏の冒頭の発言によれば質問時間は同じ自民党の石破氏の質問時間を割愛して貰った中での質疑だったそうだ。 短時間であろうとも自民党は自分たちの主張を吉野氏に言わせた事になる。 「東電の賠償責任はチャラにして、国は被災者や出荷停止で困っている生産者の救済のための金をさっさと出せ!」と。

 何の関係も無い様な会社の株式を大量に保有するほど膨大な利益を抱え込んでいる私企業が発生させたとんでもない災害。 それなりの責任は取らせるのが当然でしょう?  今回の原発事故は予想外の津波(天災)が原因、 だから「法律の規定に従えば、今回東電は賠償責任を免除される」。 そんな主張をする自民党の質問者に「変わってねえな、だめだお前ら!」と毒づいてTVの電源切りました。
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