2012.11.5(月)
知り合いの医師から「面白いよ」と勧められて延命治療の現場を描いた映画「終の信託」を観た。「Shall We ダンス」「それでもボクはやってない」で知られている周防正行監督作品で、草刈民代と役所広司が「Shall We ダンス」以来16年ぶりの共演を果たした。
物語は、治療の過程から重度の喘息患者と恋に落ちた女医が、患者の願いを聞きいれ、延命治療をやめて尊厳死を選択するが、患者の家族の訴えから適切な医療行為であったかが司法の場に持ち込まれた。
医師は患者との信託によって延命治療をやめたことを主張するが、冷酷な検察官の恫喝の前に無意識のうちに屈服し、殺人罪を認めてしまう。そして、2年の懲役、執行猶予4年の判決を結末として、手錠をかけられた医師が検察庁の廊下を遠ざかっていくラストシーンが印象的である。
近年、チューブだらけにされていたずらに延命措置を図ることに異論が出るようになった。本人・家族だけでなく、医師・医療機関側にもそうした傾向に賛意が示されるようになってきた。とはいいながら、法的にも現場の状況にも未熟な場面が多く残されておる。周防監督はそうした現実を訴えたかったのかもしれない。
知り合いの医師から「面白いよ」と勧められて延命治療の現場を描いた映画「終の信託」を観た。「Shall We ダンス」「それでもボクはやってない」で知られている周防正行監督作品で、草刈民代と役所広司が「Shall We ダンス」以来16年ぶりの共演を果たした。
物語は、治療の過程から重度の喘息患者と恋に落ちた女医が、患者の願いを聞きいれ、延命治療をやめて尊厳死を選択するが、患者の家族の訴えから適切な医療行為であったかが司法の場に持ち込まれた。
医師は患者との信託によって延命治療をやめたことを主張するが、冷酷な検察官の恫喝の前に無意識のうちに屈服し、殺人罪を認めてしまう。そして、2年の懲役、執行猶予4年の判決を結末として、手錠をかけられた医師が検察庁の廊下を遠ざかっていくラストシーンが印象的である。
近年、チューブだらけにされていたずらに延命措置を図ることに異論が出るようになった。本人・家族だけでなく、医師・医療機関側にもそうした傾向に賛意が示されるようになってきた。とはいいながら、法的にも現場の状況にも未熟な場面が多く残されておる。周防監督はそうした現実を訴えたかったのかもしれない。
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