名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

再び加計学園問題について

2017-06-12 22:07:00 | Weblog
2017.6.12(月)
 先に加計学園問題について書いた(5月28日付け)。
「内閣府から『できない』という選択肢はない」「早くやらないと責任を取ることになる」などと早期開設を迫るやりとりを記録した文書の存在について、文科省の前川前事務次官が「確実に存在していた」と主張したことに対して、菅官房長官は「誰が書いたか分からない、こんな意味不明なものについていちいち政府が答えることはない」と言って、調査の必要はないとしていた。
 ところが、文科省の中から、「もう黙っていられない、事実を隠せない」として名乗り出ている職員が幾人もいるということが明らかになって、再び加計学園問題に火がついた。
 安倍首相などは、ありもしない事を情報操作をして、あったようにすることはやめてもらいたい、との趣旨の答弁で逃げたうえ、証拠を示せ、などと喚いていたが、前事務次官が「存在した」と言っていることほど大きな証拠は他にない。官邸は、前川氏が「出会い系バー」へ出入りするような人物の云うことに信用が置けないなどと、それこそ情報操作をして、そんな文書はなかったことしようと懸命だが、言えば言うほど隠そうとしていることが見え見えである。
 前川氏が「ウソ」を言っているか、政府が「うそ」を言っているか、と問えば、もう明らかに政府である。前川氏が「うそ」をついてまでして言う理由は万に一つも考えられない。
 「あったことを無かったことにすることはできない」という事務次官まで務めた前川氏の役人としての矜持である。だからこそ首を覚悟して前川氏の後に続けと後輩たちも声を上げ始めたと見るのが自然の流れだ。
 さすがの文科省も、これ以上逆らっていては逃げきれないと見たか、やっと再調査を口にした。だからと言ってまともな調査結果が出るなどと思ったら大間違いであろう。時間稼ぎの上、逃げ切りの策をどう作るかに腐心するのがおちのような気がする。ここはしっかりと監視するのが、野党とマスコミの役割である。