名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

イラク派遣の航空自衛隊に終了命令

2008-12-13 10:35:27 | Weblog
2008.12.13
 浜田靖一防衛相は12日、イラク特措法に基づき、航空自衛隊が続けているイラク空輸活動の任務終了命令を出した。隊員約210人とC130輸送機三機は年内に帰還、2004年1月から始まった陸上、航空自衛隊による五年に及ぶイラク派遣は終了することになった。空自は週4回の定期便で主として米軍を首都バグダッドに空輸した。 
 イラク空自は、イラク南部サマワに駐留した陸上自衛隊が撤収した後の06年7月末には、自爆テロなどが相次ぐ首都バグダッドも空輸先となって米兵を運んだ。米兵に「タクシー」と呼ばれ、米軍の指揮下に置かれたという。
 コンボイ(護送船団)として米軍の意のままに飛ぶ空自輸送機の実態は、人道復興支援中心を明記したイラク復興支援特別措置法に基づく基本計画を逸脱したともいわれる。
 名古屋高裁は今年4月、武装した米兵を戦闘中のバグダッドへ空輸することについて「憲法違反」の判断を下し、それが確定した。にもかかわらず、空自幹部は『危険度の高いイラクでの活動が終わり、自衛隊の海外派遣は若葉マークが取れた』と言っているという。最近の田母神前航空幕僚長の発言なども含め、シビリアンコントロールをわきまえない自衛隊幹部の独走が心配である。

 なお話は異なるが、今年一年の世相を漢字一文字で表わす『今年の漢字』が、【変】と決まった。日本漢字能力検定協会が全国公募し、過去最高の約11万1千通のの応募があったという。その中の『変』が約6千票を集め、一位となった。理由は「チェンジ』のオバマ次期米大統領や世界経済の大変動が目立ったからという。ちなみに二位は『金』、三位は『落』。あるテレビで、今年は失われたものが多かった年という意味で『失』といっていたがこの方が納得。

麻生内閣 必死の景気浮揚策

2008-12-13 10:07:50 | Weblog
2008.12.13
 景気後退の記事で毎日の新聞は溢れている。
 米自動車大手三社(ビッグスリー)の公的資金による救済法案が米議会上院で合意できず、事実上廃案になったとの報道も伝えられた。 
 これを受けて、12日の東京外国為替市場の円相場は、ドル売りが大勢となって一時、13年ぶりの円高水準となる1ドル=88円台まで急速に円高ドル安が進んだ。
 トヨタが800万台近くに減産など、自動車、電機、精密機械など日本の大手メーカーが次々と生産計画の下方修正を打ち出した。それに伴って、派遣社員、臨時工など非正規労働者ばかりか企業によっては正規職員の首切りもあちこちで伝えられる。
 こうしたことを踏まえて、政府の景気対策はますます急を要することになった。
麻生首相は12日、記者会見し、雇用対策や企業の資金繰り支援を柱にした計23兆円規模の追加的緊急経済対策『生活のための緊急対策』を発表した。
 その内容は、財政対策として雇用対策に約1兆円、地方交付税増額に1兆円、経済緊急対応予備費1兆円、政策減税約1兆円、追加経済対策約6兆円。 
 金融対策として資本注入枠10兆円、政策金融3兆円という具合である。ここでいう政策金融とは、企業が資金調達のために発行するコマーシャルペーパー(CP)を、日本政策投資銀行を通じて政府が買い取る枠のことである。
 麻生内閣の支持率がぎりぎりまで低下する中、これでもかこれでもかの大判振る舞いである。財源については、霞が関埋蔵金とされる特別会計準備金などを充て、『赤字国債は発行しない』としているが、先行き不透明である。
 これらの景気対策が功をそうして、、職を失った人達にはたして朗報がくるのであろうか。