ファーチは神経質でヤンチャな次男犬
ふと自分の2人の子どもたちの子育てと重ね合わせて
にや笑いが出てしまう事があります
育児書片手にとにかく良い子に育つように願ったニニに対しては
少しでも悪い行動が目に付けばその事ばかりに捕らわれて
良い面を見失いがちになり
子どもの気持ちも大らかに読み取るだけの余裕もなく
親としての一生懸命さだけが空回りしていた時期もありました
人間の子どもは子育ての期間が長いので
その間に何度も修正しながら子育てをしましたが
そうそう・・・一ちゃんに対しても初めての犬育ては
何処か似ている面があるなーと面白く振り返る事があるからです
叶わぬ夢ですがもう一度一ちゃんを育てなおして
もう一度一ちゃんとの暮らしをし直して見たいと
この頃になって思う事がよくあるのです
ファーチを育てて改めて一ちゃんの事をより理解出来た面がありました
そして汲み取ってあげられなかった一ちゃんの気持ちが沢山あったのではないかと
今更になって申し訳なく思うのです
ですから一ちゃんに対してはそんな自責の念を抱きつつ暮らしていますので
ついついファーチに対しては甘い甘いと
家族から言われてしまう暮らしになりがちです
ましてや次男犬であるファーチは臆病で神経質なので
何事においても慣れるのに時間がかかる犬です
追い込まれればパニックになってしまいますので
程ほどのところで手加減しながら誉め誉め作戦が一番あっていると思うのですが
獣医さんからは
「シェルティは温厚な子から神経質な子まで性格に幅があり個体差が大きな犬種だけど
ダックスは性格の幅は狭く似通った性格の子が多いので
ファーチもダックスらしい性格の子だよ・・・
ただちょっと落ち着きがないかな(笑)」と言われています
ただ私たちの目から見ると温厚だった一ちゃんとは
随分性格の違いを感じながら暮らしていますので
ファーチの性格は初心者向きではないと感じるところが多々見受けられます
躾教室の先生もダックスブームに乗ってダックスを飼う方が増えていますが
躾面で難しいという話しをよく耳にしますと言われました
ダックスは元々猟犬だった犬なので
獲物を追いかけ捕らえる過程で自己判断する能力を求められます
そして大人しく引き下がっていては腑抜けの性格として
猟犬としての適正さに欠けると言う烙印を押されてしまいますので
内面には結構激しいものを持っています
現在は家庭犬として飼われているので随分大人しくなってきているとは思いますが
折々に元々受け継いだ性格の一端をのぞかせる時があります
たとえば今は全くありませんが
幼い時の一時期お散歩中に逃げ出すと好き勝手にアッチコッチ歩き回り
なかなか捕まえられなくて苦労したとか
又少し厳しく叱って追い込むと逆切れしやすいとか
時には指示されても自分の都合を優先する時があるなどですが
そんな面はこちらも妥協しないで躾ける所はきっちり躾ける姿勢で
駄目なものはだめと強く教える事が大切なのだと思うのですが
そのことさえうまく出来れば本来のダックスの性格は
大変活発な明るい陽気な性格なので
一緒に暮らしていても面白く楽しい暮らしが出来ます
ただ犬の気持ちが読めないと飼い主さんの方が
度々振り回されることにもなりかねませんので
難しいと言う声も上がるのではないかなと感じます
そしてその他私たちが日常に気をつけている事はストレスをためさせない事ですが
ダックスはストレスをためさせるとそのストレスが表面に出やすく
問題行動を起こしやすくなるとの事なので
お散歩で気分転換させたり日に何度かは一緒に遊んであげたりとかを
心がけて暮らすようにしていますので
それらの事を全て含めて家族からは手を沢山かけてもらっている分
「ファーチはいいなー 一ちゃんはそこまでしてもらえなくて可哀想だった」と
言う言葉が出ます
確かに・・・確かに・・・
放牧犬だった一ちゃんは
何処までも穏やかで私たちが追い込んでもジィーと耐えているような犬でした
そして逆キレされたことなどは一度もありませんでした
指示されれば必ず真面目に指示されたことを実行しようと
健気に行動する犬でしたので
「一ちゃん 中(なか)」と指示すれば自分は犬小屋に入りたくなくても
トボトボ悲しそうに歩いて小屋に入り再度のお呼びを待っているような犬でした
そこで「一ちゃん おいで」と再び声かけをすると大喜びで
尻尾をフリフリいつも急ぎ足で私たちの元に戻ってきてくれました
そんな一ちゃんの様子が可愛いので日に何度も何度も
犬小屋を出たり入ったりを繰り返す指示を出して
私たちも一ちゃんをからかったりした事もありました
又お散歩中もどんな事があっても私たちの側からは離れず
自分勝手な行動などは一度も取ったことはありませんでした
常に私たち家族全員を必ず見守っていてくれましたので
誰かがわざと木の陰などに隠れていなくなってしまうと
それはそれは必死になってその誰かを探してくれる犬でした
幼い頃から一緒に暮らした家族は一ちゃんにとっては
羊と一緒の扱いなのかな?と感じながら暮らしました
もし一ちゃんとファーチが一緒に暮らしていたら
どうなっていただろうかとアレコレ想像しながら家族の皆と話すことがありますが
きっと小さいのに威張っているのはファーチの方で
一ちゃんは大きな身体でファーチをゆったり受け止めながら
時にはファーチに追い込まれながらも
最後は堂々としている一ちゃんの勝ち・・・などと
なるのではないかという結論に達します
これも叶わぬ夢の一部ですが・・・
一ちゃんの思い出はいまだに私たち家族の心の中に脈々と生きています
そして一ちゃんの賢さを物語るエピソードは色々ありますが
最も印象に残っている思い出は
二年越しで訪れた高原のテニスコートの水飲み場の場所を
忘れる事無くしっかり覚えていてさも毎日飲んでいたかのように
自然に近づいていった時には驚きました
以前行ったことがあったといってもほんの2・3日滞在しただけだったので
最初はまさかと思いましたがまさに覚えていたとしか言いようのない
確かな動きだったのでその記憶力の良さには驚きました
又車のエンジン音を聞き分ける事も上手で
パッパの会社の車が新しくなると一時は戸惑い判らなくなりますが
直ぐにも新しくなった車の音を聞き分けられるようになり
いつもパッパの帰宅を大喜びしてくれました
そして自分の縄張りである自宅内では別ですが
外で吠えないように躾たのはファーチの時と全く同じですが
一ちゃんはその生涯中一度も外で吠えた事はありませんでした
自宅を建て替えた時にも数ヶ月間仮住まいに住んでいたのですが
その間もただの一度も吠えなかったので
周りの近所の方からは新居に戻る最後の引越しの時に
初めて一ちゃんを見て「エッ・・・ズッーと犬も一緒にいたのですか?」と
逆に聞かれて驚かれたこともありました
ですから一ちゃんに限っては一度定着した躾は
再確認する必要は無いほどしっかり身につけている犬だったと思います
こんな賢い一ちゃんが我が家の一代目の犬としてやって来てくれた事は
犬の飼う事に対しての初心者であった私たちにとっては
ホントありがたいことだったのだと思います
又そんな一ちゃんとの暮らしがあったからこそ
二代目犬としてファーチが来た時も
何とか迷わずに犬育て出来たのではないかと思います
もしファーチが一代目として我が家に来ていたらと思うと
ファーチの良さを引き出す事が出来ずに難しさばかりが目につき
時にはどうすれば良いか判らないまま
ファーチにはストレスを抱えさせていたのではないかと想像します
犬との生活の中にも実に興味深い様々な思いがあるものだと思いますが
一ちゃんには「一ちゃん ありがとう!」とホント心を込めて
今はこの言葉を天国にいる一ちゃんに送りたいと思っています
自分たちの手で育てて長く一緒に暮らしていると
犬も我が子と同じ感覚でついつい擬人化してみてしまいますが
これも止むを得ないことと思えるほど愛犬はやはり可愛いです
ホラ・・・ホラ・・・犬馬鹿と言う声が聞こえそうですが
何を言われても愛犬との暮らしは止められません
「ファーチには一日でも長く生きてほしい」と今はこの事が私たちの最大の願いです
今回は2匹の愛犬の違いやそれに伴う様々な思いをお届けしました
今日もファーチは甘えん坊のまま 気ままに生きています・・・
今日の写真は私たちが今一番大好きなファーチらしいベストショットをお届けします
ファーチのつぶやき:ニニの他にも僕にはもう一人ニニがいたの?
お知らせ:はるこさんへ
こちらの欄では返信コメントが表示出来ませんでしたので
「ウィーンフィルニューイヤーコンサート2012」の
コメント欄にて返信コメントさせて頂きました
どうぞよろしくお願い申し上げます