-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

滑って、転んで でも大丈夫でした屋根の上

2022-01-11 13:46:18 | 近況報告

 令和3年1月10日(月)に畑沢へ雪降ろしに行ってきました。何日も降り続いた雪が9日には小降りになり、10日は快晴になるとの予報でしたので、喜び勇んで山形を出発です。今回は監視役として妻が同行しました。高齢者の雪降ろしでの事故が相次いでいましたので、雪に埋まった時の救援のためとのことですが、そもそも雪に埋まる可能性はありません。でも説明してもついてきましたので、拒否はしません。説明するよりも、「はい、はい」と言って適当に従うのが家庭円満になります。永年の経験から大法則を悟っています。

 この時期の雪原は、平らに広がっているのですが、この日は表面が凸凹でした。秋吉台のカルスト地形に見られるような無数の窪みがあります。昔はこのような風景は見られなかったのですが、近年はしばしば生じています。十分に積もった雪面に湿った雪や雨が降ると生じます。昔は厳冬期に雨が降るなどなかったのですが、今冬も何回か降りました。夏季はイノシシが田んぼを荒らし、冬は温暖化による雨が雪面の平穏を乱します。

 

 雪降ろしの屋根は実家の小屋です。年末にも雪降ろしに行ったのですが、既に姉夫婦が前日に作業を終えていましたので、今回が私の初雪降ろしです。屋根にとっては2回目なのに、それでも垂直方向での積雪1m以上はあります。1回目の分も加えるとかなりの量になるはずです。NHKテレビの連動データの情報では、尾花沢は1m以下になっていますが、山沿いにある畑沢はそれ以上です。

 妻は監視役に留まらず、私が落とした雪が道路に広がったので、懸命にそれを片付けています。問題は懸命になり過ぎて、肝心の役目を忘れてしまう事です。雪は何層にもなっていて、相の境界が滑り易くなっています。その滑りを利用して、より少ない力で雪を落とします。これも永年の経験で、家庭円満と共通性があります。

 比較的、順調に作業が進んだのですが、最終段階に近づくと雪が少なくなって、雪が重さを支える保持力が減少し、足元の雪が崩れ2回ほど滑って転び、トタンの面を滑りました。しかし冷静かつ的確にハゼと呼ばれるレール状のものをハッシと掴みました。去年までの私ならそれができませんでした。腕が上達していますし、着けていた手袋のゴムが効いているようです。ところで妻は滑った2回とも気付いていません。このことは、「しー」です。

 今回は屋根の東側は完全に雪が滑り落ちていて、太陽がトタンを温めて室内の温度も上がっていたはずです。室内の温められた空気は雪を降ろしている西側のトタンを温めて、トタンと雪の間に薄い水の層を生じさせ滑りやすい状態が作られていました。さらに快晴ながらも気温は上昇せずに零下のままで、雪は結束力がなく崩れやすいままでした。その二点が私が「滑った」原因です。

 しかし、もっと大きな原因は、私が命綱をセットしなかったことです。私も老化しているので、昨冬からハゼに取り付ける金具とロープを準備していたのですが、今回、雪降ろしに畑沢へ行く前に物置を探したのに見つかりませんでした。「まあ、いいか」と準備しませんでした。恥ずかしい限りです。最近は道路の除雪がより丁寧になって、軒下の雪が少なくなり、落ちた場合のクッション効果が不安な状態です。これまでは落ちても大丈夫だったのが、これからも大丈夫だとは言い切れなくなっています。安全対策は必ず必要です。

 滑った以外は問題なく作業が終わりました。青空が眩しいぜ。

 

 作業を終えて周りを見ると、雪面の凹凸が面白い陰影を見せていましたので、パチリです。遠くに見える山は古道「背中炙り越え街道」がある所です。楯跡もあります。



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