-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

豹柄やでー

2014-08-03 10:21:49 | 自然

 何処かのおばちゃんが「豹柄(ひょうがら)やでー」とでも言っているような模様です。背中炙り古道で先日、見つけました。この蝶を長い間、探していました。小学校の4、5年生の時に、教室で蛹(さなぎ)から蝶に変態するのを観察するために、青虫だったか毛虫だったかを飼育しました。やがて、飼育箱の中で蛹になり、大分、日数が経ってから蛹の背中が割れて羽のついた蝶が現われました。その羽には、この豹柄がありました。私は蝶や蛾には全く興味がありませんでしたので、その頃は名前などどうでもよくて、そのまま年齢だけが増加しても頭の中は「小学生」のままです。しかし、人生半ばを過ぎた身として、どうしても小学校時代の思い出の蝶を確認したくなりましたが、中々、お目にかかれませんでした。それでも、背中炙り峠を度々訪問している私に、峠に憩っている御先祖様たちは気の利いたお土産を用意してくれていました。乳母木地蔵堂の傍らにこの蝶が待っていてくれました。あれから半世紀の時間が流れて、私は再開することができました。小学校の時のあの蝶です。

 あの頃小学校で指導してくれた担任の先生は既に他界しています。先生の化身であるかのようでした。先生も畑沢出身で、畑沢で今でも元気でおられたら、きっと畑沢の歴史、自然、村人の生活を本に記録して下さったのではないかと残念な気持ちです。私の様なスビタレで怠け者の弟子では、先生には及びもつきません。

 ついつい思い出に脱線してしまいました。本題に戻ります。調べたところ、この蝶は豹柄をまとったその名も「ヒョウモンチョウ」という名前でした。棲んでいる所は、山中のようです。やはり背中炙り峠に相応しい蝶です。