-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

マツボに文明の利器が現われます。

2014-02-12 12:02:54 | 近況報告

 写真の奥は、マツボという荒町地区の墓地がある所です。学校から畑沢へ帰るときにはここを通らなければなりません。写真のように明るい時間帯で、しかも道の両脇が広くなっていますので、何ら怖いという感じはありませんが、昔は一言で言えば「恐怖の場所」でした。秋の文化祭に出す劇の練習の後は、たった一人で真っ暗な墓地の中を通らなければなりません。昔は道が狭くおまけに両脇が木が茂り、街灯もありません。墓石の下から何が出てくるか分かりません。畑沢の子は、怪談話が上手かったので、朝の登校中に見てきたような墓から出てくる幽霊の話をします。「雨がしとしと降る暗い夜は、墓石の隙間から人だまがでてくる。その人だまが、やがて人の形になってぼうっと佇んでいる」。もう結構、なかなかの話しっぷりでした。話してくれる子は、劇の練習もする必要がなく、いつも明るい時間帯に帰れます。羨ましい限りです。

 その墓地の荒町側には、冬になると、それまでなかった工作物がにょきにょきと現われます。幽霊ではありません。写真右側からの吹雪によって、道が吹き溜まりになるのを避けるための防風柵です。冬だけに見られます。昔は、冬季は一本の踏み固めた道だけでしたから、吹雪で道が分からなくなる時もありました。今は冬でも自動車の通行が可能で、しかもこんないいものまであります。「文明の利器」様様です。