大隅です。
今朝の全体朝礼でスピーチの番が回って来ました。
「感動」というテーマです。
以下が私が話した内容です。
感動とは、「ある物事に深く感銘を受けて、強く心を動かされること」という意味だそうです。
私がここ最近一番感動したことは、ネッツトヨタ南国の元社長の横田英毅さんの本を読んだ時です。
こんな会社にしたい。こんな社長になりたい。そう強く思いました。
がしかし、それは数年前の話です。
今日お話しすることは、最近の出来事で、私も同じ様な体験をしたいなと感じたことを、
皆さんに伝えたいなと思います。
ひとつ目は、先週の木曜日に天皇皇后両陛下が、被災地熊本に出向かれた時のことです。
体育館や仮設住宅にいる被災者に心優しい言葉を掛けられ、励まされている様子を見て、
涙が出ました。
明仁天皇は83才、皇后陛下みちこ様は82才だそうです。
お二人共かなり高齢です。私の父大隅会長よりも更に3才も年上です。
しかも、東京から飛行機で熊本に入り、被災地2ヶ所を訪れるためにヘリで移動し、日帰りで
東京に帰るという強行スケジュールでした。
もし、私が被災して、天皇陛下が励ましに来てくれたら感動して涙が溢れんばかりだったでしょう。
他人に勇気と希望を与えるということができる存在というのは、誰もができそうでできません。
要は、人に大きな影響を与えることができるだけの大きな人間にならなければできないということ。
感動を与えてもらうより与えられる人間になりたいと、天皇皇后両陛下の優しさに触れ、
強く思いました。
もうひとつは、先日の阪神対中日戦での出来事です。
9回の裏だったか延長何回の裏だったか忘れましたが、同点で1アウト満塁、バッター原口。
1-3からの5球目を打ち返し、サヨナラ勝ち。
ホームインして金本監督と抱き合っている姿を見て、またまた涙が出てきました。
チームもファンもスタジアム全体がひとつになって、勝利を喜び合う光景。感動ですね。
ヒーローインタビューで原口選手は、1-3からフォアボールを選ぶつもりはなく、強い気持ちで
必死のパッチで打ち返して決めてやろうと思っていたとコメントしていました。
勝てばいいではなく、勝ち方にもこだわるのが本当のプロであり、それができる選手に魅力を
感じます。
原口選手と金本監督が抱き合っている姿を見て涙を流しながら、ずいぶん前の話ですが、
オークションに出品した車が爆裂して、めちゃくちゃ儲かって、その日はライブ観戦で会社に
いた私が、オークションから帰ってきた常務と抱き合って喜んだことを思い出しました。
「常務、覚えていますか?」
儲かるかどうかわからない、一か八かの車を買ってきて、まさかの金額で売れたと記憶しています。
まさに、そういった感動を他の社員全員とも味わいたい。喜び合いたい。
プロ野球のチームがリーグ優勝を成し遂げた瞬間、グラウンドに全選手が集まり、抱き合っている姿
を見るたびに私は、この会社の全社員と同じような体験をしたいなと、いつも思っています。
それが私の思い描いている夢です。
被災した人や苦しんでいる人、また先日セブ島に行って目にした貧しい生活をしている人に対して、
なにか役に立ちたい。最近そういう思いが強くなっています。
そして私は最近、何かに出くわすとすぐ泣いてしまいます。
歳を取ってきたせいなのか、涙もろくなってきました。
感動、ありがとう
以上です。長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。