大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

春だよ~!トト母ちゃん

2010-03-22 | 日記
このところ吹く風強く、ビニールハウスの脇に高く積っていた雪がぐんぐん消えた。
ハウス内の温度は日中の陽射で急上昇、凍っていた土が(ふっ)とゆるんだ。
とたん、メンドリが土を掘り返し、芽吹き始めた三つ葉やアサツキの根を蹴散らし
一日中我が物顔で土の中にいる虫を探す。妻の園である菜園は最悪な状況下。
鶏小屋の入り口が雪で封鎖された1月、夫が独断でメンドリを妻園に招き入れ、
「一羽しかいないんだし、いいだろう?外じゃかわいそうだ」というので許した。
拒否したところで聴く耳もたず。まるで鬼ババア扱いされるのも不本意だ。
メンドリだって換気の悪いハウスの中が特に嬉しいわけでもなかろうが、
夫が、そうしたいのだ。これで一冬の機嫌を損ねてもなんだからと片目をつぶった。
ケイフンが自動的に撒かれるわけだし、案外ウンよく土作りの一環になるか・・・と そろばんをはじく。
ところが、常に土の上で過ごしているメンドリが、フンは土の上(食堂?)を避け、板の間でするのだ。
「土の上でしなさいよーーーー!」と毎日言い聞かすが、耳も鶏目か鶏頭。。(ジツは鶏の哲学か?)
フンガイし妻のとさかは真っ赤っか。板の間のフンに灰をかけながら、夫の目を欺き日中はメンドリを外に出す。
ハウスの外は薪小屋。犬達が5匹でくつろぐ空間だ。いくら子犬のときメンドリが鶏小屋で育てたとはいえ、
キミとタチの体はメンドリの倍になり、空腹時 目の前にニワトリのお尻がプリプリすれば過ちを犯しかねない・・・・
オス犬ばかりの中で過ごす彼女は、ひるまず、5匹にスキを与えぬような気高い態度から緊張感が伝わってもくる。
ニンゲンの仕打ちに目くじら立てるわけでもなく、今、身を置くこの瞬間に全てをかけて生きているのか。。。
夕方ハウスに戻す。翌朝には「たまご産みましたけどー」と一声鳴いて、またフンをするメンドリに、かぶとを脱ぐ。
玄米を突くトト母ちゃん
少しでも早く春をと融雪剤を撒いた近隣の畑。

”サトルス”もお母さんと外に、でも大きなかぶの家族”きみ”が興味深深で見つめる
春を見つけた!川が雪解け水の声高らかに歌いだした!

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