Restore Note
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必要なパーツはあらかた発注したが、到着まで間があるのでできるところを進めます。ブッシュを圧入してホーニング。



そしてラッピング。



仕上げにもう一度ホーニング。





ガタなしするするに。



余った時間でロッカーまわりのガスケット交換など。









このあたりのボルトの締め加減がどうにも怖い。
 

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随分前からなんとなく、歪んでいるな〜?とは思っていたのだ。直進時のハンドルがやや右に。…というわけでこれを機にこちらも原因を探求します。まずはアッパーヨークのハンドルステーが歪んでないか確認。フォークを止める六角の中心から、ハンドルバーまでの直線距離を左右で測ります。



…まあ、歪んでないですよね。もっと簡単にハンドルが歪んでたりも…しません。



そしてタチコマのような新兵器レーザー墨出し機が登場。歪んでいるような…そうでないような…。目見当な上に何処を基準にしたものか…。



ライトも取り外し、もちっと測ります。



配線を復元しやすいようマスキングで記号を当てたが…。なにせ多すぎるので、再び正しく組めるかは不明。



…うう〜ん?……うん。やっぱりハンドルが正位置の時、タイヤが左方向にずれてますね。いつもだいたいこのくらいの傾きで走ってるな〜というあたりにハンドルを切ると、タイヤが正位置になる。間違いない。



どうもフォーク下部がこういうふうに歪んでいるか…





あるいはロウアーヨークがこういうふうに歪んでいるか…





そこんところをバラしてチェック。左右のフォークはほとんど歪んでません。



三又に刺してチェックすると…。派手に歪んでいる。12mmくらい違う。やはり右フォークが前方へ、あるいは左フォークが後方へズレている。



ちなみにフォーク単品ではそれぞれ問題なく動くので、こちらの歪みではなさそう。これは…ロウアーヨークですかね…。



思えばレストア前の車体には軽い転倒の跡があったような…?あとかつて組み直したときになんかフォークの動きが渋いね?という話にはなったものの、当時は組むのを急いでたのもあり、まあいいかとなった気がする。それからしばらくしてて歪みに気づいたものの、でもせっかく調子よく走ってるし(諸々のエンジントラブルが解消した頃)まあいいかとなり…。その後キックしてるときにサイドスタンドが外れて倒れたり、ハーレークラスに入れる際に段差に足を取られてコカしたり、幾度かの細々した立ちゴケで歪みが悪化した…のかもなあ?



いずれにせよ、10年越しで歪みを解消するときがきた。ネックとかフレームじゃなかっただけ全然マシ。しゃっきりするぞ。つづく。
 

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なんと翌日にはブッシュができていた。早速圧入して…







スラストのガタを測ります。測り慣れたこの作業。コンマ5でございます。まあ大丈夫なんじゃないかな。



あとは各所のガタ解消もすすめます。マイクロ計測カチカチタイム。まずはメインシャフト側のスプロケットがつく長いやつ。スリーブギアっつうらしいですね。



なおVMSでは、なぜかAMCギアボックスの特製専用工具も各種取り揃えておりますので、ハーレーだけでなくドミ、アトラス、コマンド、果てはP11まで、好事家の生徒さんを常時募集しております。たぶん。下の写真右手に見えるのが、ここのブッシュを抜くためだけに作られた棒ですね。しかし商売として考えれば…AMCギアボックスの汎用性を鑑みても、これを備えておく費用対効果、あるいはスペース対効果には疑問が残る。いや、個人的にはありがたいことなんですけども。



計測の結果、在庫していた新品ブッシュでもまだガタが多そう。メインシャフト側の20.57に対して+0.05くらいであれば圧入してちょうど良いのではという判断だったが、+0.12くらいあった。…というかメインシャフト側も0.01くらいしか減っていなかったことも考えると、そもそもここはそのくらいのクリアランスで作られている気もする。



つづいてレイシャフト側1stギア。ブッシュのはめ合いはなんと0。贔屓目に言って0.005。ゆるゆるです。これも新規製作で。



メインシャフト側1stギアは歯の磨耗がよろしくないので交換。



同じくメインシャフト側2ndギアも偏摩耗しており交換。…レイシャフト側はきれいなのにね?やっぱりメイン側が動力に直結してる分負荷がかかるのだろうか?



メインシャフト側2ndギアはフローティングブッシュも交換するのでそれも一緒に取り寄せます。ちゃんとしたサイズ感だといいけど…。
 

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どうもカムプレートではなさそうな気配なので、ちょっと仮組みしつつレイシャフトスラスト方向のガタをチェックしてみます。





…異常にある。写真で視認できるくらいある。測ったら1.7mmある。なんでこんなにあるんだ…?



1速のギアを受けるキックシャフト側の様子。内側のブッシュでギアを受けているはずだが…それとは別に本体鉄部分の外周がやや削れている。





同様に1速のギア側も本来当たってないはずの部分に当たっている跡が見て取れる。…どっついとりますな。キックシャフト内側のブッシュの嵩が足りてないのか…?



反対側のベアリング位置をちょっとズラしてみてスラスト方向のガタを解消しようと試みるが…焼け石に水である。コンマ3くらいしか詰まらない。その上4速を受けるギアのスラストガタが増えた。



こちら側で調整するのは得策じゃなさそうだということで、逆にベアリングをスプラインにどっつくまで入れて見る。



…当然スラストのガタは増えて1.7mm→2.2mmになった。



この2.2mmをどうにか調整せねばなるまい。ここでちょっとVMSにあったドミのキックシャフトと1速ギアを持ち出して違いを確認してみる。…うん。そもそも違うね。スラストのガタが少ない正常なキックシャフトではツライチからブッシュのつばまでの深さが11.6mm。対してこちらは12.8mm。その差1.2mm。



そして1速ギアのツライチ両面も微妙に違う。こちらはコンマ4mmショート。つまりトータル1.8mmスラストのガタが過大になっている計算だ。



試しにドミのキックシャフトと1速ギアで組んでスラストのガタを測って見ると…およそコンマ6くらいだ。カタカタ動かしてみても適切って感じがする。



元のキックシャフト内側にシムを入れて組んでみます。適当なものがなかったのでガスケットを切って代用。0.5mm×4枚。紙なんで精度はほどほどですが、まあ大体の感じはわかるでしょう。





4枚(2.0mm)入れるとほぼガタなし。3枚(1.5mm)入れると0.3mmのガタだ。ということはキックシャフト内部のブッシュのつばを厚く作り直せばスラストのガタは減るのでは…



…などと話していたところで原因がわかりました。これです。ブッシュのつばに妙な跡があるのがおわかりいただけるだろうか…?



そもそも同じギアボックスのパーツでなんでこんなにスラストのサイズに違いがあるのかって話なんですが、このブッシュが止まる先が…



…なぜかブッシュが止まる段つきの受けがちょびっとしかなく、しかもその先が謎に丸くえぐれている。つまり本来ブッシュが止まるべき場所で止まらずその先のくぼみにぐいぐいと押されて入っていっていたのだ。そしてその分スラストのガタが過大になった、と。 ??? ここ、なんでこんな加工なの???

しかし、これは合点が行きます。そもそも組んだ当初は何の問題もなく走っていたわけで、それがしばらくして1速のギアが抜けるようになったのは、ギアチェンジごとにかかる力で先ほどのブッシュがどんどんキックシャフト側にめり込んで行き、スラストのガタが広がったことでギア抜けの症状が現れたのではないか…と。

そうとわかればブッシュが確実に止まるようにキックシャフト側の段つきを強化します。削れるかな?と思ったがサクサク削れたようです。





あとはブッシュの新規製作。ブッシュ製作の鬼、VMSのN氏におまかせコースです。



基本的にバラして測って組んでバラして測って組んでだけして1日が終わった。
 

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せっかくなんで久しぶりに作図してみました。真ん中あたりに1本通ってるのがセレクターフォークのシャフトです。ほんとは手前にあるけど都合上奥に描いてある。で、そのシャフトにささってるセレクターフォークに丸い突起が付いており。この突起がカムプレートの溝に沿って動くことでセレクターフォークが左右するわけです。これがニュートラル状態で…。

その時のギアの状態がこう。メインシャフトとレイシャフトについている8つのギアがお互いに噛み合ってるんだけど、片側はスプラインによってシャフトと一緒に回転しており(SPLINEDと書いてある方)、もう片側はブッシュではまっているのでシャフトと一緒には回っていない(FREEと書いてある方)。つまり2本のシャフトがいくら回転しても動力になってない状態です。





それでもって1速に入れるとカムプレートはこうなります。レイシャフトのセレクターフォークが右(車体側面・タイミング側からみると手前)に動き、ギアを押す。

つまりこういう状態。セレクターフォークによって動くのは、この常にシャフトと共回りしているギアになります。スプライン上を滑って動いている。ちなみに動いてるギアの左側にある水色の四角二つがセレクターフォークの手ね。1速ではレイシャフト側のギアが右側に動き、1速のギア(水色のやつ)と連結、それによって動力が伝わるようになりました。


そして2速がこう。今度はメインシャフトのセレクターフォークが右(車体側面から見て手前)に動き、ギアを押す。レイシャフトのセレクターフォークは左に動いて元の位置に戻りましたね。

そのときのギアの状態がこうです。メインシャフトのセレクターフォークが右に動いて隣の2速ギアと連結し、動力が伝わるようになる。


で、3速。レイシャフトのセレクターフォークが左(車体側面から見て奥)に動き、ギアを押す。メインシャフトのセレクターフォークも一緒に左に動いて元の位置に戻る。

ギアの動きはこう。


最後に4速。ま、要領は同じです。ギアの作図は前もやったけど、カムプレートと一緒に再作図したら理解が深まった。カムプレートとか虫食いみたいな穴の開いた不定形円盤でよくわからなかったのだが、描いて見ると実は円を重ねて作ってあって、なるほどなあと思った。ま、どうせ忘れますけどね…。


おまけの作図。カムプレートの溝に対しての各位置。カム山の磨耗確認にどうぞ。

ちなみにいつものこの作図、パワーポイントで描いてるからね。めっちゃ時間かかる。
 

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