<上山田温泉、上山田ホテル(1)>
佐久・上田盆地を流れる千曲川は長野盆地で犀川と合流し、県境で信濃川となって新潟に入る日本で一番長い川である。
その千曲川沿いに戸倉上山田温泉はある。
戸倉上山田温泉は戸倉温泉が明治二十六年(1893年)に、上山田温泉が明治三十六年(1903年)にそれぞれ開湯され、約百年前から善光寺詣りの精進落としの湯として親しまれている。
源泉も多く豊富な湯量であることから、日帰り温泉施設や銭湯でさえ贅沢にも温泉が掛け流されているから驚きだ。
横浜を夕方に出発して北陸に行くときなど三、四時間で到着できるから一泊目としてよく行くのだが、「上山田ホテル」に宿泊することが一番多い。
もっとも夜十時ごろのチェックインだから必然的に格安料金のB&Bの、宿にはあまりありがたくない客だが・・・。
大正八年(1919年)の創業だからもうすぐ百年である。開業当初から「ホテル」を名乗っていたから戸倉上山田温泉で「ホテル」といえばこの宿を指し、地元では「ホテルさん」と呼ばれて親しまれている。
玄関前の躑躅や柘榴といった花木の植え込みを抜けて、入ってすぐがフロントになる。その、ホテルの顔であるフロントの接客、応対がジツによろしいのだ。
仲居さんたちも女将の教育がよほど浸透しているのか、接客も上質で気配りも行きとどいている。
一階には売店、広いロビーと落ち着きのある喫茶ラウンジがあり旨い珈琲を飲ませてくれる。ロビーには喫煙できる席も用意してあるのがいまどき凄い、と唸ってしまう。
もちろん、「湯元」と冠しているだけあってこのホテルは温泉も極めつけにいい。何度もきているのだが、毎回、あらためていいと思うのだ。最上階に大浴場と、貸切風呂が二つある。
まずは、硫黄の香りが漂う源泉掛け流しの大浴場である。
湯口にはコップも置いてあって飲用もできる。・・・ということは源泉掛け流しの証だ。泉質はアルカリ性単純硫黄泉。
蓄積した疲労が汗とともにジワジワ流れ出していき、温泉パワーのおかげでみるみる気力が満ちてくるのを実感する。
浴槽には湯の花も泳いでいてジツに溜息が出るほどいい温泉である。
― 続く ―
→「戸倉上山田温泉(1)」の記事はこちら
→「戸倉上山田温泉(2)」の記事はこちら
→「姥捨の絶景」の記事はこちら
→「信州戸倉、雰囲気のいい蕎麦屋」の記事はこちら
→「くるまやラーメン」の記事はこちら
佐久・上田盆地を流れる千曲川は長野盆地で犀川と合流し、県境で信濃川となって新潟に入る日本で一番長い川である。
その千曲川沿いに戸倉上山田温泉はある。
戸倉上山田温泉は戸倉温泉が明治二十六年(1893年)に、上山田温泉が明治三十六年(1903年)にそれぞれ開湯され、約百年前から善光寺詣りの精進落としの湯として親しまれている。
源泉も多く豊富な湯量であることから、日帰り温泉施設や銭湯でさえ贅沢にも温泉が掛け流されているから驚きだ。
横浜を夕方に出発して北陸に行くときなど三、四時間で到着できるから一泊目としてよく行くのだが、「上山田ホテル」に宿泊することが一番多い。
もっとも夜十時ごろのチェックインだから必然的に格安料金のB&Bの、宿にはあまりありがたくない客だが・・・。
大正八年(1919年)の創業だからもうすぐ百年である。開業当初から「ホテル」を名乗っていたから戸倉上山田温泉で「ホテル」といえばこの宿を指し、地元では「ホテルさん」と呼ばれて親しまれている。
玄関前の躑躅や柘榴といった花木の植え込みを抜けて、入ってすぐがフロントになる。その、ホテルの顔であるフロントの接客、応対がジツによろしいのだ。
仲居さんたちも女将の教育がよほど浸透しているのか、接客も上質で気配りも行きとどいている。
一階には売店、広いロビーと落ち着きのある喫茶ラウンジがあり旨い珈琲を飲ませてくれる。ロビーには喫煙できる席も用意してあるのがいまどき凄い、と唸ってしまう。
もちろん、「湯元」と冠しているだけあってこのホテルは温泉も極めつけにいい。何度もきているのだが、毎回、あらためていいと思うのだ。最上階に大浴場と、貸切風呂が二つある。
まずは、硫黄の香りが漂う源泉掛け流しの大浴場である。
湯口にはコップも置いてあって飲用もできる。・・・ということは源泉掛け流しの証だ。泉質はアルカリ性単純硫黄泉。
蓄積した疲労が汗とともにジワジワ流れ出していき、温泉パワーのおかげでみるみる気力が満ちてくるのを実感する。
浴槽には湯の花も泳いでいてジツに溜息が出るほどいい温泉である。
― 続く ―
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