温泉クンの旅日記

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秋田杉と千秋麺(2)

2014-06-11 | 食べある記
  <秋田杉と千秋麺(2)>

 さきほど悩んだかわはぎの刺身でも追加するか・・・。

「あのォ、十名ちょっとですが入れますか」
 店の引き戸がガラリと開き、若者がひとり入ってきて主人に訊いた。
「なんとかなるでしょう」
 結局、十五名くらい若者の集団が飛び込みで入ってきてバラバラなコースとてんでな飲み物を頼んだため、俄かに店内が雑然としてきた。
 若者の一団に突出しを出すだけでも厨房の二人がてんてこ舞いをしているので、切り上げて勘定をしてもらうことにした。
 カウンターにあとから来てコースを頼んでしまった客も、ちょっと不安そうな顔をしていた。



 二軒目はすぐ近くの「そば処 紀文(きぶん)」と決めてある。
 秋田杉で少し呑みたらなかったので、まずは熱燗とお新香を頼む。



 さて、渋滞の話にまた戻るのだが、高速道路では「道路公団」ごとにその定義が異なっているそうだ。
 日本道路公団では時速「四十キロ」以下で一キロの車列の延長が十五分以上継続したときとなっている。時速四十キロの走行も渋滞なら時速十キロ走行も渋滞、そして停車状態も渋滞なのだ。
 首都高速道路公団は一般道と同じく、時速「二十キロ」以下のときになっている。

 停車状態も渋滞なのがとにかく困る。低速でも走っているのなら我慢できるが、高速での停車状態にはわたしは耐えられない。
 だから「渋滞XXキロ」の表示があって、渋滞地帯に近づいても表示渋滞キロ数が減らなかったら未練を残しつつ高速を降りる。渋滞キロ数が増えていれば未練なく降りてしまうのだ。



 客が混み始めてきたので、熱燗の追加と千秋麺を頼んだ。
 このそば処の一番の人気メニューはそばではなくラーメンである。次々と入ってくる酔客が一様にこの店のラーメン「千秋麺」を頼むのである。つまり秋田の飲兵衛のシメの一品なのだ。
 メニューにもトップに君臨している。



「千秋麺(せんしゅうめん)」の名前の由来は、たぶんあの千秋公園と同じものだと思う。
 ナルト、チャーシュー、シナチク、玉子、海苔、葱が彩りよく載っている。



 細麺の、透き通ったあっさりした醤油味スープのラーメンで、見た目量が多いかなと思っても美味しいのであっという間に食べきれるラーメンだ。



 ここを出てホテルに戻ると、着替えてちゃんと大浴場の温泉に入ってから寝たようなのだが、まったく覚えていない。



 秋田杉で冷やで四合、紀文で熱燗四合、都合八合も調子に乗って呑んだからだろう。ただ酒が良かったせいか、二日酔いも軽い。
 そうそう、後から知ったのだが千秋麺にはハーフサイズもあり、裏メニューでカレーも載せてくれるそうである。次に行ったら「カレー千秋麺」にしてみよう。


  →「秋田杉と千秋麺(1)」の記事はこちら
  →「秋田、千秋公園」の記事はこちら


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