温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

五十沢温泉 ゆもとかん旧館 2015年2月再訪

2015年08月26日 | 新潟県
 
先日以来連続して半年前の2月に大雪の中を湯めぐりした新潟県中越地方の温泉をアップしておりますが、今回訪れるのは「五十沢温泉ゆもとかん」の旧館です。こちらは5年前に拙ブログで一度取り上げており(当時の記事はこちらを参照)、それ以来の再訪となります。実を申し上げますと、この日は露天風呂が名物の「ゆもとかん」本館で入浴しようとしたのですが、残念ながらまだお湯を張っていないとのことでしたので、第二候補である旧館のお風呂へと向かったのでした。でもこちらのお風呂は源泉が目の前にあるので、お湯の良さは折り紙つき。お湯の質にこだわるなら断然旧館が良いのであります。
まるで民家のような渋い佇まいは前回訪問時と変わっていませんが、降りしきる雪がファンデーションの代わりとなって、建物のシミやくすみがすっかり隠され、上手い具合に美白されて、古ぼけた感じがごまかされていました。


 
訪問時、帳場にはどなたもいらしゃらなかったので、カウンターの上にあるアクリル箱に湯銭を投入して浴室へと向かいました。カウンターに置かれたダイヤル式ピンクの電話の下には料金表が掲示されていたのですが、そこには「宿泊 2500+ 消費税200 + 入湯税120 = 2,820円」と記されているではありませんか。ここって泊まることもできるんですね。初めて知りました(5年前の記事では「日帰り入浴のみ」と書いてしまいました。誤って記述したことをお詫びいたします)。なお休憩利用も可能らしく、その料金は税込660円と非常にリーズナブル。意外な穴場なのかもしれません。


 
私が入室すると、入れ違いで先客のオジサンが退室したのですが、その刹那に「お兄ちゃんラッキーだね、さっきまで(客が)4~5人いたんだけど、今は誰もいないよ」と教えてくれました。
脱衣室内の様子も5年前と変わらず、洗濯機が置かれているのも以前のまま。棚の左側にはロッカーが設置されていますが、4個しかありませんので、夕方の混雑時などに利用する際は、その点を留意した方が良いかも。


 
昭和40~50年代のような懐かしいタイルが多用されている浴室には、温泉由来のタマゴ臭が仄かに香っていました。約4m弱の浴室幅いっぱいに浴槽が設けられ、縁からふんだんにお湯が溢れ出て、洗い場の床をすすいでいました。


 
洗い場にはお湯と水道の水栓が2組並んでいます。お湯のカランからはかなり熱い源泉のお湯が吐出されました。なお上画像にはクリームホワイトの配管が写っていますが、これは水道用の配管です。塀の向こうからはシャワーの音が聞こえてきたのですが、女湯にはシャワーが設けられているのかな?

浴槽にお湯を満たす湯口のスタイルも以前のまま。屋外側から突き出たバルブ付きの配管が小さな壺に向けられており、そこから勢い良く注がれた源泉のお湯は、壺の中を白く細かな気泡でいっぱいにさせた後、浴槽へドバドバと溢れていました。そばに置かれている一合枡で、あたかも熱燗をいただくかのようにお湯を飲んでみますと、ほんのりとしたタマゴ味が口の中に広がり、僅かながらもはっきりとしたタマゴ臭が鼻へと抜けてゆきました。pH9.5というアルカリ性であるためか、口当たりがとてもまろやかで、飲み込んだ際には喉の奥へスッと滑らかに吸収されてゆくのがわかりました。


 
お湯の見た目は無色澄明でとてもクリア。湯使いは完全掛け流しで、50℃近い源泉のお湯をそのまま注ぎ込んでいるため、湯船はちょっと熱めの湯加減なのですが、フレッシュ感が実に素晴らしく、且つツルンツルン&スルリスルリの滑らかな浴感がとても気持ち良いので、熱さと浴感の相乗効果で心身がシャキッと引き締まり、あまりの気持ちよさにお湯の虜になって、熱さで体が火照ってもなかなか湯船から出ることができませんでした。ナトリウムイオンや炭酸イオンが多くて、且つアルカリ性であるという諸条件が、ツルスベの美人湯と称すべき相応しい特徴をもたらしているのでしょう。男だって美人湯の極上な浴感には体が素直に反応してしまうものですね。
浴感に病みつきになって湯船に浸かり続けているうち、本格的に逆上せそうになったので、クールダウンするべく窓を開けたら、私の背丈以上に積もる雪が視界を遮り、景色と言ってもせいぜい周囲の民家の屋根が見える程度でした。でもこの光景を目にしてこそ、雪国で湯浴みをしている実感が湧いてくるものです。
建物は古くてもそのお湯の良さで地元民のみならず遠方から訪れる温泉ファンをも魅了しづつける旧館のお風呂。何度でも再訪したくなる素晴らしいお湯でした。


五十沢温泉1号井
アルカリ性単純温泉 49.8℃ pH9.4 232L/min(動力揚湯) 溶存物質202.4mg/kg 成分総計202.4mg/kg
Na+:38.1mg(81.37mval%), Ca++:6.5mg(15.69mval%),
Cl-:25.1mg(31.84mval%), HS-:0.6mg, S2O3--:0.3mg, SO4--:27.2mg(25.56mval%), HCO3-:15.3mg(11.21mval%), CO3--:18.0mg(26.90mval%),
H2SiO3:67.9mg,
(平成26年9月30日)

新潟県南魚沼市宮1132  地図
025-774-2859
本館のホームページ

8:00~20:00(冬期は9:00~19:00) 水曜定休
420円
ロッカーあり、他の備品類なし

私の好み:★★★
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