温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

湯の瀬温泉 湯の瀬旅館 その2(内風呂)

2020年05月09日 | 山形県
前回記事「湯の瀬温泉 湯の瀬旅館 その1(客室・食事)」の続編です。

前回記事では客室(1~2人用)やお食事について述べてまいりましたが、今回記事ではようやく温泉のお風呂に触れてまいります。でも、まだ焦ることなかれ。湯の瀬温泉名物のプールのような巨大露天風呂は次回(その3)に回し、今回は24時間利用できる内風呂に焦点を絞ります。私は食事の際、好物を最後に残しておく性格なので、このブログでも目玉となる内容は後廻しにさせていただきます。


館内には2種類のお風呂があるんですね。ひとつは名物の大露天風呂。もうひとつは1階の内風呂です。どちらも源泉をかけ流しているのですが、前者は利用時間に制限がある一方、後者は宿泊利用中なら24時間いつでも入浴することができる実用的なお風呂です。今回記事で取り上げるのは後者です。
1階を貫く長い廊下の中ほどに、上画像に写っているような紺と紅の暖簾がさがっています。暖簾をくぐった先にある脱衣室はコンパクトな造りで、きちんとお手入れされているものの、3~4人が同時に利用すると窮屈な感覚を覚えるかもしれません。なお室内の洗面台にはアメニティー類が所狭しと並べられているほか、大きなドライヤーが1台備え付けてありますが、ロッカーはありません。


寒色系のタイルが張られた浴室は、脱衣室同様に比較的コンパクトな空間です。旅先の温泉で非日常の癒しを楽しむというより、旅の汗や垢を洗い流して身を清めることを目的とした、極めて実用的なお風呂です。


洗い場にはシャワー付き混合水栓が3基取り付けられています。


黒い石材で縁取られた浴槽は約2メートル四方。浴槽内は青いタイル張りとなっており、お湯の清らかさがより際立っていました。また黒い縁からはお湯が惜しみなくオーバーフローしており、特に人が湯船に入ると大量のお湯が勢いよく溢れ出し、排水口からの排水が間に合わずに床が洪水状態になっていました。湯量が豊富なのです。


お湯は獅子の口からドバドバ吐出されています。その口の周りは析出で真っ白く覆われており、あたかも白いヒゲをフサフサと蓄えているかのようです。お湯に関する詳しいインプレッションは次回記事で述べますが、こちらのお湯は無色透明でほぼ無味無臭のアッサリとしたタイプであり、アルカリ性でありながら硫酸塩が比較的多く、それゆえ獅子の口の周りには白い析出が付着するのでしょう。また湯船に浸かった際に、ツルスベではなくアッサリ且つ少々の引っかかりを感じるのも、温泉に含まれる硫酸塩の仕業ではないかと思われます。

次回は湯の瀬温泉名物の大露天風呂を取り上げます。

次回記事に続く。
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