温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

摩周温泉(鐺別温泉) 亀の湯

2011年02月22日 | 北海道
弟子屈の市街地に湧く温泉は摩周温泉と呼ばれ、数軒の旅館や民宿によって温泉街が形成されていますが、市街地からちょっと離れた桜ヶ丘地区でも温泉が湧いており、今でこそ摩周温泉の一つとして括られて扱われていますが、かつては鐺別温泉と称されていたんだそうです。その鐺別温泉の共同浴場「亀の湯」に行ってきました。

 
バス通りに面しているので分かりやすいかと思います。隣には公営の無料駐車場も用意されています(小さいですが)。箱のような立方体の建物で、内部は昔ながらの鄙びた銭湯風情がたっぷり漂っています。


男湯と女湯の間にある番台に直接料金を支払います。


飾りっ気の無い脱衣所。室内に棚はありませんが、籐の籠が積んであるので、これを使います。窓枠まわりは解けた雪が浸入してビショビショでした。建物はけっこう老朽化しているみたいです。


天然温泉の証。脱衣所内にあるものの中で一番目立つかも。


浴室はかなり暗く、その上換気が不十分のために湯気が篭って濃霧が立ち込めたような状態でした。一寸というか一間(約1.8m)先は闇です。霧で有名な摩周湖の地元ならではなのかも。この濃い湯気のため画像はとっても写りが悪くなっていますので、どうかご容赦の程を。


浴槽はひとつ、洗い場のカラン(お湯と水)は6組です。
青いタイル貼りの浴槽は6人サイズ。浴槽の中の段は下の方が内側(壁側)へ傾斜しており、湯面と底面の面積がほぼ同じになるような構造になっています(それに何のメリットがあるのかは分かりませんが)。


常に源泉が注がれているのではなく、その都度栓を開いてお湯を注ぐ溜め湯式ですが、循環などしているわけではないので、実質的には掛け流しと同等と言ってよいでしょう(循環加温消毒はしていませんが、源泉温度が高いため加水されています)。なお訪問時にはお湯のバルブはちょっとだけ開いており、チョロチョロとお湯が出ていましたが、自分の好みで開け閉めすれば良いかと思います。お湯を投入すればその分オーバーフローしていきますし、湯船に人が入ってもちゃんとお湯は溢れ出ます。

無色澄明、弱芒硝酸の味と匂いを帯び、微かに塩味も感じられたような無かったような…。高いpH値の割にはツルスベ感は弱いのですが、それでも一応ツルスベします(硫酸塩型なので引っ掛かりが生じるのかも)。上述のように溜め湯ですが、朝の9時頃に行ったためか、お湯は鈍っておらずキリリと冴えた新鮮なもので、湯加減も丁度良く、気持ちよく湯浴みできました。クセが無く肌に優しいのでじっくりと浸かることができ、また良く温まるので湯上りもしばらくは寒さを感じません。シンプル・イズ・ベスト、いいお風呂でした。


桜丘源泉
アルカリ性単純温泉 83.0℃ pH8.7 (湧出量不明)動力揚湯 溶存物質0.919g/kg 成分総計0.919g/kg

JR摩周駅から阿寒バス・弟子屈市内線(倖和園行)で鐺別団地下車(駅から約10分・230円)、徒歩1分
北海道川上郡弟子屈町桜丘2-3-1  地図
0154-82-2233
「弟子屈ナビ内」の亀の湯紹介ページ

6:00~20:00
200円
備品類無し(販売も無いようです)

私の好み:★★
コメント
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