温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

奥八九郎温泉

2009年08月24日 | 秋田県


前回の奥々八九郎温泉の手前にも地中からお湯がボコボコ湧き出す天然のジャグジーがあり、こちらは奥の字がひとつ減って「奥八九郎温泉」と呼ばれているようです。視界が開けたわかりやすい場所にある奥々八九郎温泉と違って、一応道沿いにあるものの藪の中で湧出しており、その道も滅多に人が通らない枝道なので、奥々八九郎温泉には辿りつけても奥八九郎温泉の存在には気づかない人が結構いらっしゃるかと思います。

奥々八九郎温泉の手前に林道が約90度北に曲がる箇所があるのですが、その途中で南の方へ向かって1本の枝道が分かれています。草が茂っていますが薄っすらと轍が残っているのでよく見れば道が伸びていることに気づくでしょう。この道を進むとやがて欄干の無いコンクリートの橋となり、この橋で沢を跨ぐと、すぐ右手の藪の中で奥八九郎温泉が湧いています。


湧出地の手前に架かる橋
このときは雨で沢が増水して、橋の上まで溢れ出していました


お湯が噴出する勢いは奥々八九郎温泉よりもこちらの方が強いかと思われます。お湯自体もこちらの方が炭酸ガスが多いように感じられました。温度を測ると6月中旬で35.8℃とかなりぬるめ。夏の暑い時期に涼む目的で入ったほうがよさそうな温度です。
さて画像を見てもお分かりの通り、林の下草類に囲まれたこの温泉を見ても、開放的な奥々八九郎温泉と違って入浴しようという気になれる人は少ないのではないでしょうか。私も入浴に躊躇いを覚えました。実際に入ってみると、ボコボコのジャグジーは楽しいものの、底には腐った葉や泥の類が溜まっていて気持ち悪く、また藪の虫の攻撃をかわさねばなりません。私は雨の日に行ったので虫の数は少なかったものの、もし晴天だったら夥しい数のアブやブヨが飛び回っていることでしょう。
ですので、この奥八九郎温泉は余程好奇心の旺盛な方か温泉マニア以外は、見学だけにとどめて入浴しないほうが身のためかと思います。


かなりぬるめ




野湯につき泉質不明

秋田県鹿角郡小坂町 地図
(この地図がリンクしているポイントはおおよその位置ですのであしからず) 

24時間入浴可 無料

私の好み:★
コメント
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