タイトルは最後は AIR になったが、途中までの仮題は、Bible(らしい)
なぜそうなるかというと、物語の場所=ナイキ本社
ナイキの当時の行動指針 ×10 = イエスの言葉!
時代は1984年
オープニングで既にこの1984年の時代に突入させるべく、仕掛けがたくさん。
・Apple 1984年 CM(リドリー・スコットの有名なヤツ)
・テレビビデオゲーム 代表的事例 = パックマン や 世界大ヒット中!マリオを産んだドンキーコング!(笑)
・ロサンゼルス五輪 代表的事例 = 開会式に ロケットマン が飛来!(笑)
etc…
さらに1984年はミュージックビデオ隆盛期だったので、BGMは全てそっち系。
シーンに合わせ、ガンガンかかる!
これがダメ押しとなり、1984年的ムードが完成。
その時代空気感の中、ナイキ本社に勤務する主人公(マット・デイモン)の仕事は「バスケシューズ」を売ること。
詳しくは「どの選手と契約し、はいてもらうか」
そして上司、創業者フィル・ナイト(ベン・アフレック)と掛け合いながら、選考を進める。
その中で浮かび上がってくるのは、当時のナイキはあくまでもジョギング・シューズの会社。
バスケットボールの世界では、①コンバース ②ADIDAS ③リーボック の後塵を拝しており、予算も少ない…
そんな中、主人公は「奇策」を思いつく。
まあまあの選手 ×4に張るはずだった予算を、1人の有望選手に注ぎ込もうというのだ!
当然 上司 も 創業者 も絶対反対「そんなこと社内で決済できるわけがない」
そこを粘り強く説得しつつ、主人公はその有望選手に NIKE を履いてもらう更なる「奇策」を仲間と次々と考え出す。
そうしてそのアイデアも含め、上司 も 創業者 そして 両親(ここの切り返しも秀逸!) をも巻き込んでいく…
その有望選手が誰かは言うまでもないので、ここでは触れない(笑)
実際映画の中でもバスケ映像以外では「顔すらはっきりわからないレベル」でしか登場しない。
そんなことが気にならないくらい、主人公の「奇策」に説得力があった。
このため、映画のパワーを加速させるだけの力があった。
結論:新ビジネスを切り拓いたアイデアで、スポーツ界に衝撃が走った1984年 を再現 はスポーツ関係者には必須ムービー!
~ご参考~
SHOE DOG 靴にすべてを。 NIKE、スウォッシュの誕生の裏にあったもの。日本企業が頻繁に登場する点で必読のビジネス本!
この本は創業時代の話で、映画とは時代が違うものの、こちらはこちらで面白い!
映画のタイトル、BibleじゃなくてAirで正解でしたね。
映像と音楽で、1984年当時の空気を手際よく見せていく
オープニング、最高でした。
このオープニングで映画の世界に自然と入り込めました。
「彼」の名前を冠したシューズなのに
肝心の「彼」を脇役程度にしか登場させない手法も見事でしたね。
その分「彼」の母親の存在感が際立っていましたね。
<肝心の「彼」を脇役程度にしか登場させない手法も見事でしたね。
<その分「彼」の母親の存在感が際立っていましたね。
最もコアにあたる部分は「母親」発だということにビリビリ痺れました...