モーツァルト好きにはマストの演目なので、気合いを入れ初日に。
まず印象づけられたのが、歌手陣のレベルの高さ。
どの出演者にも文句のつけどころがなく、さすがメトだと感心。
と言った上で、主人公のM・クヴィエチェン(写真)を褒めたい。
指揮者のルイジも言っていたが、彼ならではの「気品」が一言一言ににじみ出る。
いいドン・ジョバンニだな、と(笑)
実は彼、ドレスリハーサル時に腰を痛め→病院→即手術となってしまい、初日は代役というハプニングが!
これを乗り越え、このライブビューイングに間に合わせた根性は天晴れ!
自分がモーツァルト好きとは言っても、オペラ鑑賞に、内容の「予習」はこれまで必須だった。
(これもイタリア語だし。。。)
ところがこのライブビューイングでは「字幕」によって、この原語問題を簡単に突破してしまう。
このおかげで余裕があるので、通常にない「気付き」が。
それは、2つほどのアリアで「いかにも付け足し」と感じたこと。
あとでモーツァルト辞典を引っ張りだして読んでみたら、確かにそれらは歌手の要望などで付け加えられたものだった。
一方でこれはいつものことだが、地獄落ちのあとのエンディングの六重奏を蛇足に感じること。
現在の演出だったら、ここをぶった切った方が余韻が残るだろうな、と。
こちらもモーツァルト辞典を引っ張りだして読んでみた。
そしたら、実は19世紀ではここをカットしていたそう!
現代になって、原典尊重という視点で復活させているとのこと。
モーツァルトに聞くことが出来たら、真っ先に聞いてみたいことのひとつかな(笑)
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