まず最初に、当ブログのアメリカへのスタンスから。
民主化していないにもかかわらず 巨大化していく中国、そして孤高の独裁国家 北朝鮮。
そしていくつか点在する軍事国家、あるいは中東が揺れ動く。
おまけにロシアも含まれるのが、ユーラシア大陸。
こんな情勢の中、世界における日本ーアメリカの同盟はたいへん貴重。
先日「アメリカはカムバックする!」という本を読んだが、共感するところが多かった。
21世紀に入ってからその重みがいちだんと増しているという認識である。
と普段、あまりふれない政治的な話から入ったのは、この映画が極めて特殊な部類に入るからだ。
オサマ・ビンラディンを追い詰めた、実在する特殊チームの現役隊員たちが実際に出演。
初めて見る新兵器(007みたい?)も含め、ミリタリー好きでなくてもオトコ心を燃えさせるシーンが満載。
そして、たいへん「リアル」に作戦を遂行する。
この「リアル」は、「演出」というより「実践」に近いリアリティの世界なのだ。
ので、緊迫感は十分なのに、いわゆるアクション映画の「派手」な演出、という感じは全くしてこない。
ということで、ある意味「地味」に見えることもある。
ここが、ストイックで面白い。
ストイックなゆえに好感が持てるのは、それを貫くことで「国家高揚」的な気持ち悪さが出てこないこと。
「キャプテンアメリカ」でも、ちょっと筆がすべっただけで気持ち悪くなりそうなのだが、そういう感じは皆無。
もし、有名どころの俳優を1人でも採用していたら、バランスが崩れてしまったことだろう。
この点において、原題 Act of Valor というタイトルも納得。
たいへん異色のアクションものに仕上がったと言えよう!
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