日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



 

 

 

 

アメリカ文化研究、現代アメリカ論を専攻する大学教授が送る、アメリカスポーツ論。

 

世界のスポーツとアメリカのスポーツ、かなりの独特の違いがある。

著者はさすが現代アメリカ論のヒトだけあって、アメリカ民主主義と個々のスポーツの関係に踏み込む。

以下ざっと箇条書き。

 

・ベースボール

南北戦争時代、にらみ合いの戦場の娯楽として一気に兵士たちに広まり、国に帰り普及。

早々に地域を中心に発展しプロスポーツ化、巨大化し国技にまで至る。

国技ゆえか、良い意味でも悪い意味でも、MLB 中心に全てがまわっている。

アメリカ各地の個性的な球技場は文化的公共財的な意味も持つように(地域活性化の見本?)

一方でその結果か? 世界大会のWBCに参加する国は限定され、継続さえ危ぶまれる状況…

 

 

・アメリカン・フットボール

サッカーは世界でメジャーだが、アメリカではアメフト。

大学を中心に普及。サッカーとラクビーの中間のような競技がローカルルールで行われていた。

ハーバード式が次第に中心になり、イエール大のウォルター・キャンプ氏がこのルールを整備。

空間・時間・行動をコントロール下に置く現在のルールの原型がここで完成。

巨大化を続け、野球に迫る規模にまで成長した。

 

一方フットボールでいうと、MLSが奮闘しつつ、女子は強いもののリーグは解体される状態…

 

 

・バスケット・ボール

バスケ もアメリカ発、でオリンピックでも優勝はいつもアメリカ。

なんと! YMCAを中心に、狭いスペース内で成立するスポーツとして普及。

考案者ネイスミスは13条の基本ルールを設け、フェア・プレーを重視した。

ピューリタン的思想からスタートしたバスケだったが、長期的には黒人を中心に都市部の移民下層階級のスポーツとして成長し巨大化した。

頂点を目指す下層階級や黒人を中心とした若者たちは、過当競争の中を勝ち抜いて這い上がるしかない…

 

上記は本の中のそれぞれのスポーツのエッセンスを抜き出したものだが共通するのは「巨大化」

この巨大化の結果、スポーツ国家アメリカというような本のタイトルになっている。

 

 

また当ブログ的にぐっとくるパートについても言及しておきたい。

スポーツが、民主化と社会改革にも寄与してきたのは事実。

そうしたドラマを、ハリウッドは積極的にテーマとして取り上げてきた。

最近でいうと、ナチス下のオリンピックで孤高の闘いをした伝説の陸上選手 ジェシー・オーエンス。

栄光のランナー/1936ベルリン Race 人種差別な時代に、オリンピック精神を発揮した男たち、の物語は今だから知っておくべき物語。  

 

女性解放でいうと女性たちの野球「プリティ・リーグ」とか。

そして未だ映画評には至っていないが今年有数に面白かった映画「バトル・オブ・ザ・セクシーズ Battle of the sexes」が登場するに至り当ブログは密かにガッツポーズした(笑) 

男女の優勝賞金のあまりの差に立ち上がった女子選手たちが自分たちのリーグを立ち上げる(WTA)

これに対抗し、優勝経験豊富の引退男子選手が、女子中心人物の ビリー・ジーン・キング を挑発!

男子 vs 女子 の公開テニスエキジビション(テレビ中継つき)で対決、というハナシ。

こんな試合があったことを映画で初めて知ったが、この本でも中心的に取り上げられていて納得!

 

 

また最後に。

今 日本で大問題化しているアメフトの「意図的な暴力問題」もアメリカの歴史が体験している。

セオドア・ローズベルト時代(1905年)、彼が音頭を取り有名大学にルール快晴を迫った。

「前方へのパス」がここで解禁され、パス主体で試合を組み立てていく独自性がここで確立した。

日本での今回の事件はその大変革さえを揺るがす点で、やはりトンデモな事件であることは間違いない!

 


上記は非常に日本の体育会的な「権力の誤った集中」という問題が中心にあると当ブログは考える。

が 巨大化の中、そんな権力の誤った集中だけでなく、契約金の高騰及びそれにまつわるトラブル、薬物汚染 etc、常にスポーツビジネスは功罪が表裏一体の状態にある。


この点で、常にアメリカはもちろん、世界のスポーツビジネスに注視していくことは重要だなというのが結論。



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