尾道jinnのブログ

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JR福知山線運転再開とその報道を振り返って

2005年06月18日 22時59分45秒 | 日記・エッセイ・コラム
明日19日より福知山線が事故発生以来55日ぶりに運転再開予定とのニュースが伝わってきている。
遺族の感情を考えると時期尚早、JRの利用者のことを考えると致し方なし、そんなニュースだ。
遺族・負傷者・激突したマンション住人との補償問題を残しつつ、一つの転機を迎えたようだ。

ところでこのブログで以前「鉄道ジャーナル(TJ)」の話題(http://blog.goo.ne.jp/onomichi_jinn/d/20050510)をしたのだが、このたび久しぶりにNo.465(7月号)を購入してみた。

相変わらずの編集方針にただ、脱帽。鉄道を総合的に書いてある。ここでやはりJR福知山線の事故について6ページほど 金沢工業大学永瀬和彦氏 が論評を寄せている。
氏はGoogleなどで「金沢工業大学 永瀬和彦」で検索すると色々なサイトがヒットしその筋の権威であることを伺うことができる。

ここで氏のサイトにTJの68ページが掲載されていてそこの一文を読んでいただくと驚く人が多いのではないか?
要約すれば

「JR西日本は乗り上がり脱線防止の「脱線防止レール」の設置に消極的という報道が多かったが、半径200m以下の急曲線のカーブでは有効だが今回のような横転を主体とした脱線の場合の有効性はほとんど認められない」

というものだ。
・・・ここで思ったのは事故直後の過熱気味の報道の中で「脱線防止レール」の話題が沸騰していた時期があった。その時につけていないのが悪いという報道ばかりではなかったか? JR西日本がコスト削減のために消極的な事柄がいくつかあげられていたがそのうちの一つの報道だ。
それ以外にも「アレが原因では?」「日勤教育の問題」など「どのようにバッシングするか?」というのに集中していなかったであろうか?

ニュースはそれが「あきらかな」間違いでなければ訂正されることはないんだなぁ・・・と思いました。
日々大量に流れてくるニュースをただ見ているだけでなく、それを読解する力・・・それがなければ単なる感情的な話だけになったりするのではなかろうか?(線路への置き石・置き自転車や鉄道員への暴行事件の頻発を見ると過剰報道が一端を担っているのは間違いなかろう? と思うのだ)

ところでTJはかなり専門的な情報も載るのでこの記事の「後半」を理解するには鉄道技術などに理解がないと難しいです・・・
(苦笑
ですから強く本を購入されることはお勧めいたしません(苦笑) 懐に余裕があって専門用語にもめげない方のみお読みください(笑)

しかしながらJR西日本の問題点は実際に色々あるわけで、一刻も早い補償問題の解決と亡くなられた方のご冥福をお祈りするばかりです。