セコい店 騙されたふりを してやった

或る…外国料理屋さんです。
ランチタイムの…サービスです。
お昼どきで…お安くなっています。

A単品だと…700円です。
B単品だと…600円です。
AとBセットで…900円です。

ランチセットを…注文します。
品物と一緒に…伝票がきます。
そこには…1300円と表示してます。

不思議に思いながら…食します。
外国人のウエイターが…見ています。
間違えたかワザとか…知ってる気配です。

不思議に思いながら…食します。
外国人の調理人が…厨房から見ています。
間違えたかワザとか…何か知ってる気配です。

不思議に思いながら…食べ終わります。
外国人の会計係が…伝票を見ています。
間違えたかワザとか…黙ってる気配です。

彼は…1300円と言います。
僕は…1300円を支払います。
彼は…上目遣いで僕を見てます。

彼は…ニヤニヤしてます。
僕は…無表情を装います。
彼は…上手くいった顔です。

僕は店を出ると見せかけ…止まります。
「あれ？ランチタイムだから…値段が違うよ」
ハッとする会計係と…こちらを見てた店員達です。

少し顔を引つらせ…間違ったと言います。
僕に400円を戻して…急いで帰そうとします。
騙されるもんかと…したり顔で店を出る僕なのです。

たかが400円…されど400円です！